tailwalkさんよりNEWベイトリールが発売されました。その名は【SEIRENS】。東京湾での使用を考えると僕的カテゴリはライトジギングリールになります。
このSEIRENSを具体的に使用する釣りは、東京湾ではシーバスジギングとタチウオジギングがメインとなります。もちろん青物釣りでも使用可能です。後ほどちゃんとお伝えしますが、小さいのにパワーがすごいので東京湾内のライトジギング系の釣りなんでもイケちゃう気がしちゃってます。
小さいのにパワーがすごい
まず率直な感想を。ものすごい進化だなと（笑）
リールのインプレとしてはありきたりな気もしますが、ハンドル回転が非常に滑らかで、とにかくパワーがすごいんです。リールのサイズ感的に非常に小さく、見た目は華奢な印象ですが、本当にパワーがすごくて魚が掛かってもグイグイ巻けちゃいます。
僕はそこそこに手が大きい方なので、僕自身はあまりリールのサイズ感を気にすることはないのですが、やはり女性の方や男性の方でも手が小さい方はリールのサイズは気にされる方は多いです。お客さんからも船長からもリールのサイズ感の話はよく聞きます。
SEIRENSは、32mm径のスプールを搭載してこれ以上ベイトリールを小さくするのは無理じゃないかなってくらいのサイズ感のリールです。手が小さい方でもしっかりパーミングして釣りができるので、疲れにくく力強くロッドとリールを持つことができます。
パワーがすごいからバレない
小さいサイズのリールなのに本当に巻くパワーがすごいんです。釣りをする前に、購入してラインをスプールに巻く段階でそのパワーは感じるれるはずです。
パワーがすごいって、具体的に釣りとしてのメリットは？っていうところなんですが、魚をガンガンあげてこれるって部分もありますが、それは言い方を変えると竿を曲げたまま魚を上げてこれるということ。すなわちファイト中のバラシが格段に減ります。
ポンピングってご存知でしょうか？ロッドで魚を上げて、下げながらリールを巻くファイト方法のことです。ポンピングってある程度楽に魚を上げられる方法なんですが、実はバラシのリスクがあるファイト方法でもあります。
ロッドを下げてくる時にテンションが抜けやすいというのがポンピングのバラシの原因なのですが、ではバラシにくいファイト方法は何？っていうとゴリ巻きです。ロッドを固定してただただガンガン巻いてくればテンションはかかりっぱなしなので、バラシが少なくなります。
ただゴリ巻きにはリールパワーが必要です。リールパワーがあればポンピングしないでゴリ巻きでサクサク魚を上げてこれるので、パワーがないリールに比べてバラシが格段に減ります。
パワーがすごいから疲れない
また、リールパワーはアクション中の疲れにも影響してきます。単純にリールパワーがあると疲れません。特に最近の東京湾でメインとなっているリトリーブのアクション中や回収など、巻いている最中の疲れ方が断然楽になります。
シーバスもタチウオも近年はリトリーブ中心のアクションが多い東京湾。SEIRENSを使用すると疲れの軽減を感じる機会は多いはずです。特に60m前後を狙う深場のタチウオ釣りが非常に楽になります。
アクション中のリトリーブが楽になるのはもちろん嬉しいのですが、なんと言っても辛いのはルアーの回収ですよね。回収もパワーがあるのでもちろん楽になります。魚がかかっても、アクションしてても、回収しててもリールパワーがあると本当に釣りが楽になります。深場のタチウオ釣りには特におすすめのリールです。
キャスト性能も
真下に落とすにしても、キャストするにしてもスプールの回転性能は気になるところだと思います。SEIRENSのスプールの回転性能はもちろん抜群。30gのメタルジグもスルスル抵抗感なく素早くフォールしていきます。回転性能の悪いスプールだと、抵抗感があってスムーズに落ちていかないのでストレスを感じますし、ファーストフォールがチャンスのジギングにおいて、素早くフォールするという性能は、釣果にも直結するところです。
またキャストについても外部ダイヤル式の遠心力ブレーキが付いているので、バックラッシュしないように簡単にブレーキを調整してキャストが可能です。やはり、ジギングとはいえある程度キャストしたほうが釣れることも多いので、ブレーキがついているかついていないかは大きなアドバンテージになります。外部ダイヤルだと小まめに手軽に調整できるのが良いですね。
ついに搭載ドラグサウンド
パワーに加えて前モデルのELANから定評があったドラグ性能は相変わらずの高性能です。スムーズに一定のテンションをかけ続けるドラグ性能は、値段あたりで言ったら最高クラスの性能じゃないかと思います。さらに待望のドラグサウンドがつきましたので、ドラグが出ているか出ていないかがアングラー側にも船長側にも非常にわかりやすくなったので僕としても非常に助かります。
ドラグ調整って本当に繊細です。僕もファイト中にかなり調整し直したりしてます。ドラグの設定に自信のない方も多いかと思いますが、そういう方は出船前に船長に調整してもらうことである程度の適正値に調整は可能です。でも掛かった魚や船の流れ方に対して、強すぎる弱すぎるっていうのも当然ありますので、ファイト中にある程度調整する必要があります。
自分で調整できる方にとってもドラグの出具合が聴覚で感じることができるのは非常にありがたいですし、他者（船長）に聞こえれば自分のドラグ調整に自信のない方でも、船長が強弱を判断して調整してくれたりできます。ドラグサウンドって小さいことなんですがあるかないかで本当釣りが変わるんです。
何も感じないリール
パワーがすごい、ドラグが高性能、巻きが滑らかっていうのが特筆すべき点なんですが、あとは特に何も感じることがないんです、このリール。でもこの何も感じることがないっていうのが良いリールって証拠だと思っています。
毎日のように釣りをしていると、「ここダメだなー」「ここどうにかしてほしいなー」的なことは道具に対して常々感じます。釣り道具って細かい部分一つが気に食わないだけで、使いたくない道具になったりしますよね。
良い道具って実はその道具に対して何も感じないっていうのが良い道具ってことなんだと思います。SEIRENSは釣りをしていて不便に感じることが一つもないリールです。今春発売のリールなので、そこまで期間的に使用できていない部分もありますが、今のところトラブルらしいトラブルがありません。
そこまで気にしている方がいらっしゃるかわかりませんが、ベアリングの数か4つとかなり少なめです。スムーズで滑らかなので使っていてベアリングの数の少なさは感じないと思います。その滑らかをこのベアリングの数で実現していることで、ベアリングが錆びるという海での使用では仕方がないトラブルも実は未然に防いでいることになります。トラブルが少ないっていうのも性能の一つです。
モアライト、モアコンパクト、さらにパワーがすごくて、スプールの回転性能とドラグ性能が高いライトジギングリールSEIRENS。長く使える素晴らしいリールなので是非使って見てください！！