tailwalkさんより2025年発売になったNEWロッドL-JIGGYS SSD STRONG ARCH。ライトジギングロッドであるL-JIGGYS SSDに強さを加えたストロングモデルです。
商品のスペックについてはHPをご覧ください。私の方では使用したインプレをお伝えします。ちなみに私の元に届いたのはC612という番手ですので、こちらのインプレをご紹介します。
青物ジギング

まずは青物釣りで使ってみました。場所は茨城沖です。C612はロッドの表記で言うと使えるジグウェイトは150gまでとなっています。しかし今回は素早いフォールの方が反応が良いと言うことで150g以上のジグが船長のおすすめという状況でした。その為ロッド表記ギリギリの150gでチャレンジしてみます。ジグはこちらもtailwalkのブリンクマンです。
使ってみてまず驚くのはジャークの軽快さです。流石ライトジギングロッドという感じで、ジャークした時の軽さがいわゆる普通のオフショアジギングロッドと段違いに軽快です。さらに、バイアスカーボンの使用やXラッピング構造の採用による恩恵か、とにかく反発力がすごい為アクションの入力も小さい力でジグがしっかり動いているのを感じます。
表記ギリギリの150gを使ってもこの感じだと、正直200gくらいまでワンピッチでしっかりジグを弾く事が出来るのではないかと思う程です。それほどまでに反発力のパワーを感じるロッドです。
魚がかかっても驚きは続きます。当日は2キロ前後の青物がメインターゲットでした。青物として決して大きいサイズではありませんが、そうはいっても青物ですのでライトジギングロッドで掛けた場合はドラグを使って時間をかけてやりとりして獲るのが定石です。
しかしストロングアーチは違います、ドラグを使わずパワーでガンガン青物をあげてこれるのです。ロッドパワーの凄さをビンビン感じます。竿を曲げるとロッドの反発力で勝手に魚の頭を上に向けてしまうので、魚が抵抗する事が出来ずにサクッと上がってしまうのです。

ジャーク時にしてもファイト時にしても驚くほどのパワーと反発力をストロングアーチからは感じました。
今回の釣行時もそうだったのですが、青物釣りは以外とフォールのバイトが多い魚です。フォール中のアタリをハッキリ感じたいのであればやはりベイトタックルの方が適しています。また、ベイトタックルの方が圧倒的にスピニングタックルに比べて疲れませんので、青物ジギングにストロングアーチの選択肢は、戦略的に必要なロッドだと感じました。
また、タックルのウェイト的にも反発力が生み出すジャークの身体的負担にしても、とにかく楽なので、青物ジギングは辛いと感じている方や女性の方にもオススメです。
タチウオジギング

続いては太刀魚ジギングです。ストロングアーチは本来は東京湾だと走水のような潮が早い場所で使うことでそのポテンシャルを発揮するロッドですが、この釣行時の場所は大貫沖。水深は30m程度と浅場です。しかもヒットレンジはさらに浅く10m程度と激浅と呼べるレンジでの釣りです。
水深は浅く、使うジグも軽い60gほどです。つまり青物ジギングの時の状況と真逆のような状況で使えるかどうかの逆に良いテストになりました。
当日の釣果を出す上でのポイントはジグを沈めないことでした。ヒットレンジは10m前後。少しキャスティングしてジグが沈まないように上に上にジグを弾きながらハーフピッチで巻いてくるというのがヒットパターンだったのですが、このアクションでロッドの反発力が効いてきます。
ロッドの反発力が高いので、ロッドのティップの返りの力だけでジグを弾くことが出来るのです。少しの力で良いのでチョンチョン具合の調整もしやすく、レンジキープが非常にやりやすかったです。
また、感度が非常に高いことにも驚きました。中弾性カーボンを使用していることなのか、はたまたバイアスカーボンの恩恵なのか。もしくはセンターカットではなくバッドジョイントのお陰なのか要因はわかりませんが、ストロングアーチは非常に感度が良いロッドです。タチウオのショートバイトをしっかり感じ取る事が出来ました。

タチウオはショートバイトが多い魚です。ショートバイトがわかればそこに魚がいる事がわかるので、その後フォールさせたり逆に持ち上げたりして再度バイトを引き出す誘いができます。またバイトが出せなくてもそこに群れはあるはずなので、ピックアップして投げ直すというのも手の一つです。感度がいい事で釣りの精度が格段に上がるという事です。
心配だったのは小さいタチウオのバイトをロッドの反発力で弾いてしまわないかという点でしたが、そこはライトジギングロッドの2番でした。しっかりバイトを乗せてくれますのでご安心下さい。
今回のタチウオジギングはストロングアーチの特徴である反発力が非常に活きたケースでしたが、反発力を使わない方が釣れるケースもあると思います。
その場合はL-JIGGYS SSD C631やFSLを使えば、ジグを弾かない横に飛ばさないアクションを生むことができます。ロッドの反発力の違いでアクションの変化をつけ精度が高い釣りが展開できますので、ストロングアーチ一本で全てというよりは、選択肢の一つとして選んで頂ければと思います。
シーバスジギング

最後はシーバスジギングです。パワーがあるというのは青物ジギングでわかっているので、シーバスジギングではどのようなメリットがあるのかが気になっていましたが、使ってみてとにかく驚いたのはやはり感度でした。フォール中のアタリがハッキリクッキリ伝わってきます。
シーバスジギングのアタリはフォールが止まることで感じることができます。止まるからアタリはわからなくても釣れる釣りです。ただアタリがわかるとこんなに気持ちがいいんだなと感じるほどに感度がとにかく良いです。今のところシーバスで使用したtailwalkのジギングロッドNo. 1かもしれません。

ゴン!とかツン!というのがハッキリ感じられるので自信を持ってフッキングの動作に入れます。何度も言いますが何よりこのアタリがロッドに響く感じがとても気持ちがいいです。
もちろんシーバスジギングにおける感度の重要性というのは気持ちが良いよりももっと別のところにありまして、ちゃんと釣果に意味をもたらしています。それはやはりシーバスがメタルジグに対してまとわりついている感じが感じ取れること。これは再三お伝えしていることですがとても大事なことです。

かからないアタリを感じること、ジグの周りにシーバスがいることを感じること。これができるとシーバスジギングの釣果が圧倒的に上がります。それは仕掛けることができるからです。
巻いてる最中にシーバスがまとわりついてる感じがあるのであれば落として食わせる。落としてる最中にまとわりついているのであれば1回巻いて再度落として食わせる。などのバイトを出すための仕掛けが出来ることで釣果が格段に伸びます。
またアタリをしっかり取って掛けた魚は中々ジグが飲まれないので、魚に優しくさらにフックも外しやすいので釣りが効率的に進められます。
これは意外と大事なことで、エラに掛かって中々取れないとなるともちろん魚にもダメージを与えてしまいますし、エラにかかると中々取れないので針外しに時間がかかったり、血だらけにしてしまうと掃除でまたさらに時間がかかってと釣りの効率が非常に悪いです。釣りの効率がいいと必然的にキャッチ数が伸びます。
もちろん夏時期の暴力的なシーバスの引きも難なく耐えるパワーも備えています。啄むようなアタリや抑えるようなアタリが多い冬よりも。どちらかというと東京湾では夏シーバス向きのロッドかもしれません。タチウオや青物などの他の魚も多い時期ですので。
まとめ

ライトジギングロッドなので軽くて軽快なジャークが出来る、でもパワーがある反発力がある、そして感度が高い、そんなロッドがL-JIGGYS SSD STRONG ARCHです。ライトジギングロッドでここまでジャークが出来る反発力があるロッドは中々他にないと思います。
今回のご紹介では取り上げていませんが、本来激流の中でもしっかりしゃくることができる強さが売りのロッドです。僕個人的にはジャークの質を変えるための選択肢として使うのが最も有効利用できる気がしました。簡単にいうとジグを跳ねさせたり飛ばしたい時はSTRONG ARCH、跳ねさせたくない時はL-JIGGYS SSD FSLという感じです。
多用途に使える強いライトジギングロッドL-JIGGYS SSD STRONG ARCH!!是非この強さと感度を感じてみてください!