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今や東京湾でジギングをするなら必須となったデジタルカウンター付きのベイトリール。あると無いとでは釣果が全く変わります。これはもう確実に自信を持って言える事実です。
明らかに他社より一際大きい液晶ディスプレイが目を引くVILAYER DG。tailwalkさんから発売された、NEWデジタルカウンター付きリールです。今回はデジタルカウンター付きリールのメリットとVILAYER DGの特徴を合わせてお伝えします。スペックについてはHPをご覧ください。
デジタルカウンター付きリールの特徴は
①ヒットレンジが明確にわかる
②中層を攻めれる
③角度がわかる
④単色のPEラインを使える
この4つです。
デジタルカウンター付きリールのメリット
ヒットレンジが明確にわかる

100HG-PH/R
そもそもの話をしますと、デジタルカウンターの有無問わずベイトリールをジギングで使用する最大のメリットはフォール中のアタリを明確に感じる事ができると言う点です。スピニングのフォール中のアタリは、しばらく完全にフォールが止まってくれたり、逆に走り出してくれない限りフォール中のアタリを感じる事が出来ません。
タチウオやシーバスなどフォール中のアタリが多い東京湾のジギングでは、そもそもベイトタックルは必須となっております。その中でデジタルカウンター付きリールのメリットはヒットレンジが明確にわかると言う事です。

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37mでフォールが止まった、しゃくってる最中に55mでヒットしたなど、デジタルカウンターがあれば明確に正確にヒットレンジがわかります。いやカラーマーカー付きPEでわかるじゃないか。そう思う方もいるでしょうが、例えばシーバスジギング等の浅いレンジではヒットレンジは1m単位で知りたい情報です。特に夏のシーバスジギングでは、ヒットレンジが7mというように、浅い上に細かいのでPEラインの10m単位のマーカーではヒットレンジが不明瞭です。
また、ラインマーカーだと「釣れたの何色だっけ?赤…だったような」ってなりませんか?僕はなります。何回も同じところでコンスタンスにヒットしてくれればわかるようになりますが、突然のヒットや、その日1発目のヒットは無我夢中でラインカラーだと「色なんだっけ?」となりがちです。デジタルカウンターなら明確にわかりますし、後から気づいたとしても気づいたのが60mくらいで10mくらいまで巻いたから70mだな!と後からでもなんとなくわかります。
中層を攻めれる

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例えば水深70mの45〜50mくらいに太刀魚の反応が浮いていて、その間をフォールで通すとバイトが出るというような状況があったとします。この場合もデジタルカウンターがあると攻める精度が段違いです。船長からの指示で魚探反応に合わせてバイトが出る場合もありますし、自分でヒットしたレンジからヒットパターンを見つける場合もあると思います。いずれにせよ中層で釣れるというシチュエーションは、デジタルカウンターなしでは攻める事ができないというほどデジタルカウンターが必須なんです。
マーカー付きラインだと、ヒットレンジに対して前後のカラーを念の為探らなくてはいけません。これが例えば、タチウオの追いが悪いような状況だとヒットすらしないということになりかねません。具体的にいうと、45〜50mで反応があって55mからタダ巻きで巻いてきて、タチウオをジグに追わせてから43mあたりでフォールさせるとアタリが出るというような状況の場合です。この場合ラインマーカーだと30m台くらいまで巻いてしまう可能性があります。巻き過ぎてしまうと、タチウオがジグを追うのを諦めてしまうのでその後のフォールで出るはずのバイトが出ません。中層を正確に攻めることで出せるバイトもあるということです。
角度がわかる

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タイラバをよくやる方ならご存知かと思いますが、ジギングを含めて落とす釣りでは、釣れる角度というものが存在します。これはドテラ流しで流した場合に、大まかにいうと垂直に近い方が釣れるのか、水平に近い方が釣れるのかということです。沈める釣り全てに言えることですが、特にタイラバで重要な要素です。
この角度ですが、角度自体を数値化することは難しいです。しかしデジタルカウンターがあれば、ある程度正確にヒットする角度を知る事ができます。例えば水深40mでドテラ流しをした場合、一度目の着底は43m、2回目の着底は47mというように、船が流されるのでどんどんと着底までの距離が伸びていきます。この出された距離イコール角度ということになります。例えば水深40mで着底が55mのところで当たったということだと55mの角度が釣れるということになります。その後も55m前後の着底で釣れる可能性が高いので、70m80mまでやらずに65mあたりで当たらなかったら回収すれば釣りが効率的です。逆に100m出さないと当たらないということなら、最初はなるべく遠くにキャストしてしまって、最初の着底を飛ばす事で効率化できます。
もちろん何mまで巻いたところで食ったということを知る上でもデジタルカウンターは役に立ちますが、何mの角度が釣れたということを知る為にもデジタルカウンターが活躍します。
単色のラインが使える

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デジタルカウンター付きのリールを使うことで、マーカー付きのラインを使う必要性がなくなり単色のラインを使用することができます。単色のラインが使えるメリットは、PEライン自体に対してのバイトがなくなるという点です。代表的なバイトはフグ、タチウオ、サワラなどの魚です。これらの魚はマーカー付きPEラインの色の境目や、白い部分目掛けてバイトする事が非常に多く、バイトされてしまうと一発でラインブレイクするばかりか、バイトの場所によっては何十mというラインとルアーを一瞬で失うことになる恐ろしい現象です。
このPEラインバイトを単色のラインを使用する事で、リスクを最小限に抑える事ができます。東京湾ではフグのバイトが特に多いです。
VILAYER DGの特徴
デカいディスプレイ

様々特徴があるヴィレイヤーDGですが、最大の特徴はもちろん11×21mmサイズの超大型ディスプレです。このでかいディスプレイですが、大体の方が見て思うのは「デカい意味あります?」と思うと思います。それがあるんですよやっぱり。もう使うとメリットしか感じないです。
当たり前のことですが、カウンターが良く見えます。ヒットした時や違和感を感じた時、着底かな?って思った時にカウンターって見ますよね。ずーっとカウンターを凝視しながら釣りをしてる人は少ないかと思います。特に僕は操船しながら釣りをしたりするので、カウンターばかりを見ていません。周囲や魚探などを見ている中で違和感を感じた時にパッと目線を移してカウンターを見ます。
この目線を移してカウンターを一瞬見た時の数字が、着底した時の数字と違うという判断を瞬時にすることができる。これがデジタルカウンターの数字がハッキリ見えるメリットです。さらにLEDバックライトが付いているので雨天時や夜間でもハッキリ見ることができて瞬時にバイトか着底かの判断をすることが出来ます。
今まで「ん?あれ?」ってなっていた一瞬が、デジタルカウンターが大きいと迷わず判断ができるようになります。使ってみるとわかりますが、これは非常に大きなメリットです。
ドラグサウンド

リールとしての基本性能が格段に上がったVILAYER DG。定価で2万円を切るリールとしてはダントツの性能だと思います。巻き心地等はもちろんですが、特に優れているのはドラグ性能です。スムーズで粘りのあるドラグに、前作にはついていなかったドラグサウンドが追加されて、実釣性能が格段に上がりました。
ドラグサウンドがあると、ドラグの出具合を耳で判断することができます。耳で判断できない場合、見て判断する、もしくは触って判断するということをしなくてはなりません。些細なことですが、余計な仕事が増えるし判断が遅くなるということです。これが耳で判断できればファイトに集中することができます。ドラグが強い弱いの判断も耳で判断ができるので、判断が早いです。
またガイド船の船長的立場で申し上げますと、適正なドラグ値かどうかが音で聞こえるとヒットしている本人以外の他者も判断することが出来るという点も大きいです。締めすぎ、緩すぎが聞くだけで判断できるので、初心者の方ほどドラグサウンドがついたリールを使って欲しいというのが船長的本音です。
耐久性

約1年ほど使いましたがノントラブル。オーバーホールもまだ出していません。まず、東京湾でボートフィッシングを楽しむ場合、私は最低2タックル用意してくれとお客様にお伝えしています。一つは7フィートほどのスピニングのキャスティングタックル。もう一つはベイトのジギングタックルです。この二つがあればほとんどの魚のほとんどの状況を釣ることができるはずだからです。それほどベイトのジギングタックルというものは1年通して東京湾では出番があるということです。
昨今の物価高で考えると、定価2万円を切るリールは安価な部類です。そのリールが僕が使用してこれだけ持てばコスパ抜群といえるでしょう。ちなみに不具合が出ない理由は実はベアリングが少ないからだと思っています。ベアリングの数が少ないことで最も多いベアリングが錆びるという不都合が出づらいです。もちろんベアリングが少ないからと言って何かの回転が悪いということを感じることは一切ありません。実釣において必要最低限の要所にベアリングが配置されています。
他にもデジタルカウンター付きリールなのにスプール交換と電池交換が容易であること、さらにスプール交換をした時でもラインのメモリーを二つ記憶しておけることなど、本当に多機能なリールです。デジタルカウンター付きリールの購入を検討されている方、VILAYER DG是非使ってみてください!