昨年DUOからついに発売したコノシロパターン専用ジャークベイト【コノフラット195F】。
購入することができなかった方がいるほど人気ルアーになってくれたのは、嬉しいという思いもありつつ、悔しいという思いもあります。本当に自信作なので使いたいという方全てに行き渡って欲しかった( ; ; )
正直東京湾の昨年のハイシーズンは、厳しい日が多かった印象です。その中でコノフラット195Fは多くの釣果を生み出し、その実力を発揮してくれました。
僕自身もコノフラット195Fをもちろん投げ倒し、さらにお客様が投げて頂いている中で昨シーズンコノフラットについて気付いた事が多くありましたので、ハイシーズンは終わってしまいましたが、来シーズンの為にお伝えしていこうと思います。
動かすコツ

ジャークベイトというカテゴリのルアーは、ロッドアクションとリーリングを組み合わせた、ワンピッチジャークのようなロッドアクションでアクションを加えることで、ルアーがダートしルアー本来のアクションを生むことができます。
難しいアクションではないのですが、やはりガイドをしているとうまく動かせないという方が一定数いらっしゃいましたので、今回はまずコノフラット195Fの動かし方と動かすコツをお伝えしたいと思います。
上の動画0:28あたりのロッドアクションをまずご覧ください。下捌きでロッドアクションを加えている部分です。このロッドアクションでダートさせるのがコノフラットの基本的な使い方なのですが、このダートアクションをする為のコツをお伝えします。
ペンシルベイトのドッグウォークが出来るか

ダートアクションが動かせない方の中にも段階があります。まずコノフラットの前に、ペンシルベイトのドッグウォークが出来るか出来ないかがポイントになります。
ペンシルベイトのドッグウォークが出来ない方は、ラインスラック(糸フケ)を活かしたアクション方がまだ出来ていない方です。ペンシルベイトをドッグウォークさせることができない方は、まずコノフラットの前にペンシルベイトのドッグウォークから練習することをオススメします。DUOさんのルアーで言えばレアリスペンシル130等のベーシックなペンシルベイトが練習用としては最適です。
ドッグウォークとは、ルアーを右左に首を振らせるアクションのことを言います。0:33あたりのアクションです。これがまずできるようになってほしいです。
ロッドアクションは、先ほどのコノフラットのロッドアクションをさらに優しくした感じです。動かせない方は、首を振らずにツーッと真っ直ぐ手前にきてしまいます。
真っ直ぐ来てしまう方は、糸を弛ませることが出来ていない方です。チョンとロッドで引っ張ってから糸を弛ませることで右か左に首を振らせて、さらにチョンと引っ張って逆に首を振って、の繰り返しがドッグウォークというアクションです。
ドッグウォークが出来ないという多くの方に船上でアクション方法をお伝えしてきましたが、仕組みが頭で理解できたら結局のところは練習あるのみです。すぐに出来るようにはなりません。初めは1キャストに2回くらいしか首を振ることが出来ない所から始めます。それが3回になり4回になり最終的に1キャスト全て首が触れるようになるという感じで、徐々に体が覚えていきます。体が覚えるとどうやったら出来なかったのかを忘れるほどに、簡単に出来るようになりますので、それまでは辛抱強く出来るようになるまでやるのみという感じです。
コノフラットのジャーキング

ドッグウォークができるようになったら次はコノフラットのジャーキングです。
コノフラットは先ほどのドッグウォークのアクションの要領でアクションを加えますが少しドッグウォークとは違う部分があります。ドッグウォークはチョンと弾くようにロッドでアクションを加えますが、コノフラットはチョンというよりグッと下に押し込むようなイメージでロッドアクションを加えるとキレの良いダートアクションが出来ます。この押し込むというのがコノフラットをアクションさせるポイントです。
押し込むという動作は、イコールルアーに水を噛ませるという動作になるのですが、水を噛ませないままチョンチョンとロッドアクションだけでアクションを加えると、潜らずに水面でパシャパシャ動き続けてしまいます。

逆にいうとコノフラットをトップウォーターとしてアクションさせる場合はそのようにアクションさせるのですが、トップウォーターのみでは本来のコノフラットのアクションである水中でのダートアクションと、さらに潜ることが特徴であるコノフラットのポテンシャルを活かしきれていません。
チョンとロッドでルアーを引っ張ったら、グッと水中にルアーを押し込むイメージで力を加えラインスラックを出す。そんなイメージでアクションさせるとコノフラットは綺麗にダートし潜ってくれます。
ビッグバンディットとの違い

ビッグバンディットは動かせてもコノフラットが動かせないという方が稀にいらっしゃいますが、この場合も先ほどお伝えした押し込むという動作が足りていない場合が多いです。
コノフラットはビッグバンディットよりも潜って綺麗に横に飛ぶということがルアーの特徴です。これはルアーの良し悪しの話ではなくタイプの話で、簡単にいうとミノーのシャローランナーとディープランナーのような違いだと思っています。
ミノーの場合もそうですが、潜るということは水の抵抗を受けなくてはいけません。コノフラットは潜るという特性に加えて、さらに横に大きく飛ぶために水の抵抗を受けるような形状になっています。その為アクションさせるのに多少の力が必要になってきます。この力を加えるために押し込むという動作が必要になってきます。

横に飛ぶ幅が非常に広く、魚を狂わせることができるダートアクション。さらに潜ることで表層まで出切らないシーバスにまで口を使わせることが出来る様々な状況に対応する汎用性。そして潜らせることで、ストップをかけた時の浮上アクションでバイトトリガーを引くことができるという特性を備えたコノフラット195F。この特性をフルに使うためには、ロッドアクションによるダートアクションがが不可欠です。
↑こちらでもコノフラットの押し込むアクションについて触れてますので、是非ご覧ください!
ダートアクションは決して難しくはありません。できない方は今時期にしっかり理解してアクションができるようになって来シーズン楽しみまくっちゃいましょう!