少し前になりますがイチカワフィッシングさんより、
2種類のタイラバ用アシストフックが発売されました。
この、T.R.B RING ASSIST と T.R.B ASSISTは、タイラバ用のアシストフックで、ほぼすべての遊動式タイラバのアシストフックとして使用することができます。いずれのアイテムもS、M、L、XLの4つのフックサイズを展開しており、魚のサイズや魚種に合わせてセレクトできるようになっています。
T.R.B RING ASSIST と T.R.B ASSISTを使用するにはそれぞれスカートパーツが必要です。今回は両アイテムに必要なスカートの作り方をお伝えします。
T.R.B RING ASSIST
まずはソリッドリングにアシストを結んであるT.R.B RING ASSIST。
イチカワフィッシングさんのHPからイラストをお借りしました。
T.R.B RING ASSISTを使用する場合は、このイラストの中のスカートパーツと書いてある部分のものをまずは用意する必要があります。
この図の中でスカートパーツと呼ばれるもの。僕の知っている限りでは
この、セブンさんのセブンスライドというパーツしか知らないのですが、他メーカーさんでもこのような中通しでスカートが着けれるパーツであれば何でも大丈夫です。T.R.B RING ASSISTは、このセブンスライドにスカートをセットしたものを用意して使用することになります。
このパーツを使ってスカートを自作します。
作り方は、まず
シリコンチューブをセブンスライドの幅に合わせてカットしたものの中に
スカートとネクタイを通します。これを行うためにはダイワさんの紅牙 ラバー抜き抜きがおススメです。画像のようにシリコンチューブを通してからスカートをつかんで引き抜く感じで使います。
スカートも今回はダイワさんの物を使用しましたが、他メーカーさんの物でももちろんOKです。
ダイワさんのスカートでいえば、上の画像の物が2枚で1組になっています。好みにもよりますが、使うのは多くて1枚の半分くらいでいいと思います。
スカートとネクタイを通したら、セブンスライドのパーツをシリコンチューブに差し込んで完成です。
見にくいですがこんな感じになります。
このパーツを、タイラバのヘッドの後に通して、T.R.B RING ASSISTを結ぶことで、遊動式タイラバが完成します。
作るのが面倒!という方には
ジャッカルさんのビンビン玉のスペアラバーがおすすめです。すでにセブンスライドにラバーとネクタイがセットされています。
このセブンスライドで作ったスカートパーツはT.R.B ASSISTにも使用することが出来ます。
T.R.B ASSIST
次に、T.R.B ASSISTです。
こちらも
図でいう三角の部分のパーツが必要になってきます。
これは
僕はジャッカルさんの、バックファイヤーキャップというものを使用します。これも中通しのキャップ系のパーツであればメーカーはどこでも大丈夫です。
使用方法は、まず
T.R.B ASSISTの輪っかの部分にスカートやネクタイを通して、上からバックファイヤーキャップをかぶせます。
結びこぶのところで、スカートが折れ曲がって止まるまで強く下に引っ張って完成です。簡単ですね。
ラバースカートなしで、カーリーやネクタイのみで作る場合も作成方法は同じですが
バックファイヤーキャップはMサイズにした方が収まりがいい感じです。
アシストタイプのT.R.B ASSISTの方は、現場でラバーを足したり抜いたり、ネクタイからカーリーにしたりなど調整ができることが魅力ですが、
ものぐさな僕は何個も作成しておいてケースに保管してます。ガイド中はそんな事してられませんし(汗)
でも作り置きしておくことで、釣りをする時間が伸ばせることは間違いないと思います。ある程度の作り置きはおススメです。
東京湾でのフックサイズの使い分けについて
東京湾ではS、もしくはMサイズで釣りをします。決して魚が多い訳ではない東京湾では、魚が大きくても小さくても、バイトがあれば必ず掛けて取り込みたいのが本当のところです。僕は大きいサイズのフックよりも、小さいフックの方がフッキングが良いと考えているので、比較的小さめのフックをセレクトして使います。
小さいフックを使用すると強度面を心配する方がいらっしゃいますが、T.R.Bのフックは刺さりももちろんですが、強度面でも非常に強靭な針です。また、大きいサイズの魚が掛かっても、元々PE0.8号タックルで釣りをしているので、針が折れるほどの負荷は基本的にはかからないはずです。そこまで大きい魚を僕自身釣ってはいませんが、T.R.Bのフックが曲がったり、折れたりといった経験は今のところ一度もしていません。
東京湾は海域が狭い為、釣れてるポイントに船が密集してしまいます。その為極度にプレッシャーが高くなってしまうことが多く、少しでも針の存在感を少なくしたい考えるのが普通です。そういった意味でも小さいフックが釣果を伸ばしてくれると考えています。
大きいフックは遠征時の大鯛狙いの時や、カンパチやヒラマサなどが掛かってしまう可能性のある根回りなど、タックルから強めにして臨むような釣りに使用します。
東京湾でのT.R.B RING ASSISTとT.R.B ASSISTの使い分け
T.R.B RING ASSISTの方が、T.R.B ASSISTよりも、ヘッドとラバーがきれいに離れるという特性があります。ヘッドの穴の部分にPEラインと結び目が通っているT.R.B ASSISTに対して、T.R.B RING ASSISTはヘッドをリーダーのみが通っている為、スムーズにヘッドからスカートが離れてくれます。
個人的には、ラバーとヘッドが離れてくれた方がタイは釣れやすいと思っているので、リングアシストの方が僕は好みです。ただ、状況が読めていない場合、毎回毎回リーダーを切ってヘッドを変えたりスカートを変えたりするのは正直面倒だと思います。
そこで僕的の使い分けは、アタリカラーやアタリのスカートネクタイの組み合わせを見つけるまでは、T.R.B ASSIST。状況が読めてきたらor状況が渋い時などはT.R.B RING ASSISTという使い分けが良いのではないかと思っています。ただこの辺りは個人の好みの部分でもあると思いますので、皆さんのお好みで使い分けてください。
しばらく使ってみましたが、フッ素コーティングを施した抜群の刺さりと強度で、僕の東京湾タイラバに欠かせない針になりました。普通のアシストであるT.R.B ASSISTを使って頂いて、今までのフックと比べて頂くのも良いのですが、T.R.B RING ASSISTの他にはないスムーズな抜けを個人的には是非体験していただきたいと思っています。
ちなみにT.R.B RING ASSIST、T.R.B ASSIST共に、使用しているアシストのラインはPEラインを使用しています。PEラインでのアシストラインは、しなやかで絡みついてタイの口周りに刺さってくれる効果や、流れに同調して余計なプレッシャーを与えないなどの効果があります。
僕は中々出来ていないのですが、自作派の方は針のみでの販売もしていますので是非こちらもよろしくお願いします。