シーバス釣りに相性抜群の外向きポイント、カマキリフック86XS!

ロッドもリールもラインもルアーも重要ですが、シーバス釣りで最も重要な釣り道具の一つがトレブルフックです。トレブルフックとはルアーに良くついてる三本針の事です。

 

 

良く言いますが、魚との接点はフックだけです。他の釣りに比べて、掛かりにくくバレやすいとされているシーバス釣りでは、フックの重要度は非常に高いものです。

 

僕は普段サポートして頂いている、イチカワフィッシングさんのカマキリフック86XSというフックを使用しています。このフック、とにかくシーバス釣り向きのフックだと思うフックなので今回ご紹介したいと思います。ちなみにフックの話ってチョー奥が深くて、言い出すときりがないレベルで長い話になります(笑)

外向きポイントのメリット① 魚が掛かる

カマキリフック86XSの最大の特徴は、針先が少し外側を向いている外向きポイントです。

 

少しだけ針先だけ外を向いてるのがわかりますか?これが外向きポイントです。

 

フックポイントが外側を向いていると単純に魚への初期掛かりが良くなります。針が内側向いてるより、外側向いてる方が掛かりが良さそうじゃないですか?単純にそういう認識でいいと思います。外向きに針先が向いていれば、シーバスの皮というか肉というかにまずは針先を引っ掛けて、フックを刺すことが出来ます。

 

 

シーバス釣りで困る部分はバイトしてもシーバスが掛からないことです。ボートシーバスという釣りはシーバス釣りの中でもバイトの多い釣りですが、そうなると余計に魚が掛からないという感覚を実感します。原因としては様々考えられるのですが、例えば大きさの割に重いルアーを使用することが多いから吸い込み切れてないとか、そもそもシーバスの吸い込む力が弱いとか、食うのが下手とか色々言われていますが、いずれにせよシーバスが折角バイトして来てくれてるのに掛からないというのは、ストレスこの上ありません。

 

正直シーバスがエサを食うのが下手だとも思いません。例えば上の写真の場合はルアーの横部分にシーバスが突進してきて、口の中に入りきらずに口の周りにかかったのだと思います。口の周りの外がかりにもこの外向きポイントは有効です。ミスバイトだろうが何だろうが、少しでもフックに魚が触れたら外向きポイントの効果で、シーバスを掛けてくれる。それがトレブルフックがカマキリフック86XSです、

外向きポイントのメリット② 魚がバレにくい

掛かってくれた後も外向きポイントは活躍してくれます。僕は返しをつぶしてバーブレスフック状態でカマキリフック86XSを使うのですが、このバーブレスフックと非常に相性がいいのが、この外向きポイントです。

 

外向きポイントとバーブレスフックの何が相性がいいかというと、次々にフックが身に刺さってくれるところです。

バーブレスフックのススメ・バーブレスフックの作り方と必要性

バーブレスフックについてはこちらでも触れています。このブログでは貫通させることがバレを防ぐと書きましたが、実はもう一つバレを防ぐ方法があります。

 

針を何か所も掛けてルアーのロック状態を作ることです。掛かっているフックが1本だけの状態であれば貫通させる必要がありますが、フックを何本も刺せばルアーがロックされる為、バレることはありません。

 

 

バレるというのは、掛かった針が抜けてしまうからバレるのですが、ルアーが動くからフックが抜ける可能性が出てきてしまいます。フックが何か所も刺さって、ルアーが動かない状態を作れればバレる可能性は基本的にはなくなります。何か所かのフックで魚の引きを支えるので1か所しか刺さっていない状態に比べて身切れの心配も少なくなります。

 

外向きポイントはファイト中の魚が暴れてくれている最中に、身をすくってフックを魚のボディのあちこちにかけてくれます。掛かりやすいしバレにくいのはこの為です。最初にかかったフックが1本だったとしてもファイトしている最中に、2ヶ所3か所と掛かる場所が増えていくことで、バレを防いでくれます。

 

上の写真のシーバスに、ルアーが最初にかかった位置は口周りでした。最初は口にかかっていたルアーが、フックが刺さったり抜けたりを繰り返した結果、スレ掛かりのような位置にルアーがズレて上がって来ました。結果として魚をキャッチする可能性が高くなるのは、このようにファイト中にフックを身に絡め続ける事が出来るからです。

 

バーブレスフックのバレが心配な方ほど、外側ポイントのフックは非常におすすめです。

刺さりの良さとポイントの優れた耐久性

線径については何ミリの線径とか、そういった細かいことは僕にはわかりませんが、シーバスで使うには若干細めの線径かなと思っています。ですので、刺さりの良さは抜群で外向きポイントの効果と相まって、サクッと刺してくれます。また、針先の耐久性も非常に良く、何匹も魚をかけても針先の鋭さは保ったままです。

 

 

細めの線径と聞いて不安になるのは強度ですが、シーバスにフックを伸ばされてバラしたという経験は一度もありません。これは強度的に優れている部分ももちろんありますが、先述した通りあちこちに針を絡めて、何か所も刺した状態で上がってくる為、1本の針に対する負荷が少ない状態でファイトすることが多いからかもしれません。

安定した品質

日本には有名な釣り針メーカーが他にも多々存在します。その中でもイチカワフィッシングの針の優れている点は安定した品質です。恐らく、強度的にも耐久性も優れている製品は他にもあるでしょう。ただイチカワフィッシングさんの製品ほどムラのない品質を提供しているメーカーはないはずです。

 

製品は同じでも、ロットによって作っている工場が変わるなんてことは、大手メーカーでは当たり前に行われていることです。もちろん同じアイテムを作っているはずですが、作っているところが変われば品質に違いが出るのは当たり前です。

イチカワフィッシングさんは国内の専属製造メーカーで製造している物のみを販売している為、品質にムラがありません。ムラがないという事は、同じ基準の中で釣りが出来るという事になりますのでそれは釣り人にとって圧倒的なアドバンテージになります。

 

例えば折れるはずのない負荷でフックが折れてしまったりしてしまったら、次にそのフックを使うのは非常に怖くなります。フックですから必ず折れます。でも折れるべき負荷のところでいつも折れてくれることが分かれば、ファイトの仕方も、タックルの組み方もそれに合わせて組むことが出来ます。品質にムラがないという事は、基準を作れるという意味でとてつもないメリットがあります。

ショートシャンクスプロードベンド

ちょっと難しい話になりますが、形的には86XSはスプロートベンドで、普通のラウンドベンドの針よりも若干ショートシャンク気味です。針の軸が少し短めってことです。

 

シーバス向きのフックというのは形状の部分からも感じる部分で、シーバス用のルアーはバス用のルアーに比べて細身のルアーが多いです。しかもルアーに針が三つついているトリプルハンガータイプのものも多いので、あまりロングシャンクだと前後の針が絡んでしまって使いづらくなってしまいます。

 

 

86XSはトリプルハンガーのルアーに使っても、ショートシャンク気味なので、フック同士の絡みが少なくストレスなく釣りができます。純正サイズに合わせれば絡まないのはもちろんですが、物によってはワンサイズ上げても絡みません。僕の良く使うハイドアップ社のHUミノー111Sには純正で#6が付いていますが#5に変えても、絡みなしで釣りができます。ですので青物狙いや、ランカーシーズンには主に#5にサイズを上げて釣りをします。ワンサイズ上げれるとこういうメリットも存在します。

 

また鉄板バイブなどにありがちな、鉄板自体の絡んでしまうトラブルも軽減してくれます。代表的な例で言うと、ビッグバッカー107は2番目のフックが鉄板に背負ってしまうというトラブルが多く発生しますが、これも86XSの#8なら解消できます。

 

刺さる刺さらないももちろんですが、フックは不要なトラブルが避けれてストレスなく釣りが出来るという点が最も重要な点だとも思います。そういった意味でも86XSは、シーバス釣りに非常に使いやすいフックだと思います。