L-JIGGYS SSD C631&C631/FSLのシーバスジギングでの使い分け

2023年春発売になったtailwalkのNEWライトジギングロッドL-JIGGYS SSD。tailwalkのライトジギングロッドのリニューアルは何年振りでしょうか?暫くぶりのリニューアルな気がします^^;

 

今回はリニューアルしたライトジギングロッドL-JIGGYS SSDのC631とC631/FSLをシーバスジギングで使用したインプレをご紹介します。

シーバスジギングで使うC631とC631/FSL

シーバスジギングで使用するメタルジグは重くて100gまでです。ほとんどが60g前後を使用するので、一番ライトなC631を使用します。C631とC631/FSLの違いはチューブラーブランクスかフルソリッドブランクスカの違いです。チューブラーとはカーボンのパイプのような形状で、中が中空になっています。フルソリッドとは中まで詰まったカーボンの棒状の形状をしたブランクスです。

 

見た目の違いはC631はセンターカット2ピース、C631/FSはワンアンドハーフということと、C631が普通のベイトロッドのガイド、C631/FSLがスパイラルガイド仕様になっています。これはロッドの特性によるもので、C631はチューブラーの為センターカット2ピースとなっており、フルソリッドブラックスを採用しているC631/FSLはセンターカットにすることができない為ワンアンドハーフ構造になっています。

 

ガイドについてはフルソリッドブランクスのC631/FSLの方が負荷がかかると曲がる為、普通のガイド配置と個数だとブランクタッチしてしまい、それを防ぐためにスパイラルガイドを採用しています。普通のガイド配置だと、ガイドの個数をすごく増やすことになって重量が増えちゃうんですよね。要するに軽量化をはかる為にスパイラルガイドを採用しています。とはいえ僕が作った訳ではないのでだと思うって範囲ですが^^;

 

C631とC631/FSL。見た目も違いますが中身も全く違うロッドだということがはっきりわかりましたのでその違いを今回はお伝えしたいと思います。

感度と軽さのC631

C631は感度重視のロッドです。シーバスジギングで感度は非常に重要で、シーバスのアタリはもちろん、まとわりついている感じを感じ取ることで釣果を伸ばすことができます。バイトまで来れば、正直どんなロッドでもアタリは感じ取ることが出来るはずです。でもその手前を感じ取れるかどうかが釣果を伸ばすことにおいて非常に重要です。

 

シーバスジギングは巻きの釣りです。リトリーブ中心で、ジャークは一切行わないと言っていいほどリトリーブ一辺倒の釣りです。バイトはリトリーブ中にもフォール中にもでますが、感覚的には7:3くらいの割合でフォールのバイトが多い魚です。

 

イメージとしては、巻いて追わせて落として食わすというイメージ。基本的にシーバスジギングはフォールで食わすイメージで釣りをします。

 

このリトリーブで追わせる時に感度が役立ちます。カツ!カツ!というような乗らないアタリと、シーバスがチェイスしてルアーにまとわりついている感じ、C631はこれを感じ取ることができます。アタリやチェイスを感じたらクラッチを切ってフォールさせてバイトにつなげることができます。つまりこちらから仕掛けてバイトを出すことが出来るのです。

 

これはフォール中も同じです。フォール中にもアタリやチェイスを感じ取ることで、少し巻いてから再度フォールさせることでバイトを出すことができます。フォール中もロッドに感度があるとバイトを出すためにこちらから仕掛けることが出来るので、結果的に釣果を伸ばすことができます。

 

感度抜群のC631。曲がりは非常にスムーズで、センターカット2ピースであることを全く感じさせません。また非常に軽量でバランスが良く、釣りをしていて本当に楽なロッドです。

乗らないあたりを乗せるC631/FSL

続いてはL-JIGGYS SSD C631/FSLについてです。フルソリッドブランクスの最大のメリットはスムーズなベンディングカーブです。淀みなくスムーズに負荷に対して曲がってくれるので、常にテンションを一定に保ちバレを防いでくれます。また突っ張るところが一つもないのでテンションのかかりすぎでの身切れも少ないです。

 

また、バイトに対しての柔軟性もピカイチで、乗りにくいシーバスのバイトもしっかり乗せてくれます。驚くことにリトリーブ中のアタリはもちろんなんですが、フォール中のアタリについても実は乗りやすくなります。

 


シーバスジギングのフォール中のアタリはフォール中のジグが止まるアタリです。この止まった時にリールを巻いて巻き合わせをするのが一連の流れなのですが、食いが浅い日は巻いて合わせてもスポっと抜けてきてしまいます。この抜けちゃうアタリが乗りやすくなります。

 

このフォール中のアタリが乗りやすくなったのは個人的に衝撃的でした。解決のしようがないものだと思ってたのですが、ロッドが勝手にフックを口に立ててくれると今まで乗らなかったバイトが乗るようになるということがC631/FSLでわかりました。

 


乗りやすい、バラしにくい、身切れさせにくいといいことばかりに感じるC631/FSLですが、弱点がないわけではありません。それは感度。チューブラーのC631に比べて感度面で明らかに劣ってしまいます。

 

もちろんバイト自体を感じられないほどの話ではありませんが、巻いてる最中のまとわりつき等は正直ほぼわからなくなってしまいます。ということでC631は感度重視のロッドで魚を掛けるまでを重視したロッド、C631/FSLはバイトからファイトまでを重視したロッドと言えます。どちらが良いというよりは好みと状況によって使い分けるといった感じです。

SLOW BUMP SSDとの使い分け

今までシーバスジギングで僕が使用してきたSLOW BUMP SSD 631との違いですが、感度面ではL-JIGGYS SSD C631とほぼ変わらないと感じています。しかし、SLOW BUMP SSDはやはりスローピッチジャーク用ですのでジャークするための若干の張りというか硬さを感じます。

 

これが実はシーバスとのファイト中のツッパリ感というか、特にフッコクラスのシーバスではロッドを曲げきれていない感じや、急に走った時の口切れを感じる時があったのですがL-JIGGYS SSD C631ではフッコクラスでも綺麗にロッドが曲がって、SLOW BUMP SSD 631よりバレが少ないように感じます。

 

僕なりの東京湾での使い分けですが、シーバスジギングのみ、もしくはリトリーブ中心のSLJでの釣りはL-JIGGYS SSD C631、シーバスジギングと太刀魚や青物などジャークを取り入れたアクションをするジギングはSLOW BUMP SSD631という使い分けがいいと思います。