tailwalkの新作ボートシーバスロッド『BOAT GAMER SSD』シリーズをご紹介!

S66L

BOAT GAMER SSDシリーズの中で、最もライトなルアーを投げるためのモデルS66L。S66Lは日中のテクニカルな釣りとナイトフィッシングを意識したモデルです。 ボートゲーマーSSDS66Lロゴ写真

日中のテクニカルゲームに

日中の釣りでは、小さめのトップウォーターの釣りやワームの釣りなど、ロッドアクションでチョンチョンと誘う釣りに使用しやすいようにS66Lは作りました。

 

ライトなルアーを投げるという意味でもロッドの柔らかさは必要ですが、このチョンチョンアクションがやりやすいように柔らかいテーパーにしているというところもあります。細かいアクションは、ロッドを手首で動かす意識というよりは、ロッドのしなりを使ってラインを張ったり緩めたりするという感じで動かした方が、より細かくルアーにアクションを加えることが出来ます。

 

イメージでいうとシェイキングに近いアクションです。このチョンチョンアクションはロッドが柔らかい方がやりやすく、アクション中に魚がかかった際も食い込みをよくしたいと考え、ティップからベリーはかなり柔らかめな設定にしてあります。  

ボートゲーマーSSD S66Lで釣れたイナダ

 

トップウォーターやワームのアクションのつけやすさはS66Lの特徴の一つではありますが、10グラム以下のミノーやシンペンを投げて巻く釣りにももちろん対応しているロッドです。ミノーでいえばX-80やビーフリーズ78、シンペンでいえばワンダーなどの、ボートシーバスで代表的な小型プラグを投げる事も、もちろん意識して作りました。やはり小さいプラグの方が釣れるという状況やポイントというのは必ずありますので、そんなときにS66Lは必ず必要なロッドです。

ナイトの釣りにも

小型のミノーとシンキングペンシルは、日中の釣りはもちろんのことですが、ナイトの釣りでも活躍するルアーです。ゆっくり巻いてバイトを誘う釣りは、ロッドの食い込みの良さが釣果に直結する釣りです。特にバチやアミなどのバイトが弱いというか、食い込みが良くない時にバイトが弾かないようなテーパーにしてあります。

 

個人的には、尺メバルのトップウォーターの釣りにも使えるのではないかと考えています。近年東京湾ボートメバルでは、デカメバルを獲るためにプラグが最大で150mmほどと大型化してきています。もはやシーバスプラグとしても大きいサイズのバチ系ルアーを投げる為、既存のメバルロッドでは全く対応ができません。

 

そうなるとシーバスロッドになるのですが、シーバスロッドでもオカッパリ用の長いロッドはバチの時期向けのロッドは存在しますが、それだとストラクチャー撃ちがかなり困難になります。S66Lならバチプラグも投げれて、ストラクチャー撃ちもこなせる長さなので、ボート尺メバル釣りにぴったりです。

 

日中の釣りにせよ、ナイトの釣りにせよ、この釣りが活躍する場面は比較的ストラクチャー周りの釣りが多いです。ストラクチャー周りの釣りは、ロッドが短いほど取り回しが楽な為、ロッドの長さは可能な限り短くしました。これ以上短くすると、壁打ちなどで飛距離が足りなかったり、逆に使いにくいロッドになってしまうと考えバランスの取れた6フィート6インチというレングスです。既存のロッドにも多くあるレングスですので、誰が使ってもしっくりくるロッドだと思います。


S610ML

BOATGAMER SSDシリーズの中心的モデルとなるS610ML!場所もルアーも問わないオールマイティに使える一本です。 ボートゲーマーSSDS610ML ロゴ写真

よく曲がることで、よく飛び、バレにくいロッド

S610MLはボートシーバスをこれから始めるという方に、まず一本目に買っていただきたいロッドです。汎用性が高いロッドで、あらゆる場所、あらゆる状況、あらゆるルアーに幅広く対応するロッドに仕上げました。   6フィート10インチというレングスは、ほぼ同じレングスで各社ボートシーバスロッドでもオールマイティなモデルとして発売されているレングスです。

 

遠投性能を考えると7フィート台にしたいところだけど、7フィート超えると細かい場所に投げるのがつらくなる。それにミノーのジャーキングも疲れるから、6フィート後半なら遠投性能と取り回しの両立ができるな!という思惑が各社あるのかないのかはわかりませんが、僕的にはそういった意味合いで6フィート10インチというレングスになりました。

 

では、他社のロッドに比べてBOATGAMER SSD S610MLがどう違うのか。よく曲がることでしっかりルアーを飛ばせる、しっかりロッドが曲がることで掛けた魚がバレにくい。S610MLもそうですが、BOATGAMER SSDシリーズはこの二点を意識して作りました。  

ボートゲーマーSSDS610MLで釣れたシーバス。ルアーはHUミノー111Sスエキンキライワシ

 

僕がガイド中お客さんのキャストを見ていて思う事は、ロッドをしっかり曲げてキャストが出来ている人が少ないなと感じます。もっとしっかり曲げてキャストが出来れば飛距離も出るし、風に負けない伸びるキャストが出来るのに、と思う事が非常に多いのです。

 

そんな思いからBOATGAMER SSDシリーズは、通常よりも少し柔らかめの設計のテーパーを採用して、キャスト時にロッドがしっかり曲がって、気持ちよくルアーが飛んで行ってくれることを意識して作りました。

 

竿のしなりを利用して、強いキャストをすること。これが出来ると、方向も定まるようになるので、ストラクチャー撃ちも簡単にできるようになります。強いキャストが出来れば、風が吹いても風に負けないキャストが出来るようになるので、飛距離を保って風の影響を最小限で釣りをすることが出来ます。   ボートシーバスというカテゴリーの釣りはキャスティングが釣りのかなりの割合を占める釣りです。キャストが出来れば魚が釣れます。BOATGAMER SSDは、まずキャスティングを気持ちよくできるロッドを意識して作りました。

  ボートゲーマーSSDS610MLで釣れたサワラ。ルアーはHUミノー111Sスエピカピカイワシ 

次にバレにくいという部分についてです。しっかりロッドが曲がるとなぜ魚がバレないか。それは曲がっている間はロッドがテンションをかけ続けてくれるからです。テンションがかかり続けていれば、針は刺さり続けているという事になります。ですのでバレにくいのです。

 

しっかりと曲がるロッドは、硬いロッドにありがちなテンションかかりすぎでの口切れも少ないです。シーバス釣りのキャッチ率はヒットに対して50%くらいといわれています。このキャッチ率をロッドの力で少しでも上げたいと思い、よく曲がりバレにくいロッドが欲しいと考えBOATGAMER SSDにその考えを落とし込みました。

 

ヒットばっかりで中々キャッチできずに終わってしまう、そんな日もガイドをしていると少なからずあります。そんな日は釣り人的にも残念でしょうが、ガイド的にも本当に残念でならない日です。掛からないよりも悔しいかもしれません。

 

バレにくいロッドを使って、バラしてるはずの魚を1匹でもキャッチで来ていれば、その日は良い日だったと思えると思います。釣りに行ったら必ず魚をキャッチして良い日にして欲しい、そんな思いがS610MLを含めたBOATGAMERSSDシリーズには込められています。

高い汎用性のオールマイティモデル

初心者の方に限らずS610MLは非常にオールマイティなモデルですので、持ち込めるロッドの本数が少ないボートや、何を持っていくか迷ったときに1本積んでおくという使い方においても非常におすすめな1本です。

 

僕はガイドに出る時に持って行くロッドの本数は基本2本までと決めています。お客さんの邪魔になる為あまりロッドの本数を持っていきたくないのです。年間通して多い組み合わせでいうとS610MLと穴撃ち・ジギング用にC66MLの2本。この2本でハイシーズン以外のすべてのシーズンをほとんどの釣りをカバーします。  

ボートゲーマーSSDS610MLで釣れたイナダ。ルアーはTDペンシル

 

S610MLはルアーのウェイト的にもそうですが、オープンエリアからストラクチャー撃ちまでシチュエーションも選ばないロッドです。またシーバス、イナダ、サワラ、サバなどキャスティングで釣れるターゲットを幅広くカバーするので、ボートシーバスのみならず湾内のキャスティングゲーム全てに欠かせない1本です。

一番使いやすいルアー

オールマイティなモデルですが、このロッドの一番使いやすいルアーでいえば、11センチ前後のミノーと、1オンス以下の鉄板バイブやスピンテール、樹脂製バイブレーションです。   ミノーは、1日ジャークの釣りでもジャークをし続ける事が出来るほど軽快に操ることが出来ます。バイブレーション類に関しては、ティップに適度な張りがありますので、振動を感じやすくルアーが今どうなっているかがわかりやすいロッドです。

  BOATGAMERSSDS610MLで釣れたシーバス。ルアーはHUミノー111Sスエピカピカイワシ

また、ボートシーバスは基本的に巻きの釣りであることから、バスでいうとクランキングロッド的なバイトに対する乗りの良さを意識しています。巻いている最中のバイトに対して、バイトを弾いてしまうことなくオートマチックに魚を掛けてくれるロッドです。これはS610MLに限らずBOATGAMER SSDシリーズすべてに意識しました。

 

シーバスシリーズは今回紹介したS610MLを含めた5本のラインナップで以上になります!これに現在開発中のBLACK&FLATを含めた6機種でBOATGAMERSSDのすべてのラインナップが揃います!


S73M

S73Mはスピニング3機種の中で(BLACK&FLATは除く)最も重量のあるルアーを扱うことのできるロッドで、オープンエリアでの長距離戦に強いロングディスタンススペシャルモデルです!。魚が大きい時期にも欠かせないロッドで、特に東京湾でいえば10~12月に最も活躍する一本です。 BOATGAMERSSD S73Mのロゴ写真

飛距離重視のロングロッド

S73Mで僕が想定したど真ん中のルアーは、11センチ以上の大型のミノーと、1オンス以上の鉄板バイブ、ロングの鉄板バイブです。これを、障害物のないオープンエリアの広い場所で、バンバン投げまくるスタイルの釣りに特化したモデルがS73Mです。  

ボートゲーマーSSDS73MとSPEAKYのセットで釣れたシーバス。ルアーはHUミノー111S

 

オープンエリアの釣りは、遠くまで飛ばせるほど釣果が伸びるという一面があります。という事で、ロッドは7フィート以上のロングレングスが必須の釣りです。ロッドは長くするほどキャストの飛距離は伸びますので、飛距離重視という事であればもう少し長くしてもよかったのですが、長くし過ぎるとミノーのジャーキングの際に手が辛くなるのと、狭い船内でのキャスティングの危険性も考慮して7フィート3インチというレングスで落ち着きました。

バイブレーションの釣りを想定したテーパーデザイン

飛距離重視のロングロッド。もっと言えば基本的にはバイブレーションメインのロッドとしてS73Mは考えました。その為他のロッドとは少し毛色が違います。BOATGAMER SSDシリーズの特徴は、よく曲がって投げやすく、掛かりやすく、バレにくいをコンセプトにしています。S66L、S610ML、C66ML、C65XHの4機種については、このコンセプトで考えました。

 

その中で言うとS73Mは少し硬めの設計です。理由としては、三つあります。一つ目は、引き抵抗の強いロングバイブレーションなどを巻いたときに、ロッドが曲がりすぎて手がつらくならないようにという為です。  

 

ロッドは曲がる程にガイドの抵抗が増し、リールを巻く手が辛くなってしまいます。引き抵抗の大きいロングバイブレーションを引いたときに、必要以上にロッドが曲がることがないので、スムーズにバイブレーションを引くことが出来ます。

 

ボートゲーマーSSDS73Mと鉄板バイブで釣れたシーバス

二つ目はバイブレーションの波動を感じやすいようにという事です。柔らかくてロッドが曲がりすぎてしまうとバイブレーションの振動が手に来る前にロッドで吸収されてしまい、バイブレーションが動いているかどうかの波動を感じることが出来ません。ある程度の硬さを持たせることで、手に波動が伝わるようにしました。

 

三つ目は硬い方が重いルアーは飛ばしやすいという事です。特に風の抵抗の大きいロングバイブレーションは、しっかりと風を切って初速を出してあげないと、飛距離も伸びませんし、ルアーにラインが絡むトラブルが多発してしまいます。加えて、あまり柔らかいロッドで重いルアーを投げると、しなりすぎて自分を釣る人が出てきてしまうとも考えた為です。

 

この三つの理由から、他のラインナップに比べて少し硬めにしてあります。バイブレーションを使う為に作ったロッドですので、バイブレーションの釣りには使いやすいロッドのはずです。

  ボートゲーマーSSDS73Mと鉄板バイブLONGで釣れたシーバス

物理的に仕方がないのですが、ロッドを長くすればするだけロッドアクションが辛くなります。これは仕方がない事です。S73Mはミノーの釣りも視野に入れて開発しましたが、基本的にはリトリーブの釣りをメインでジャークはつらくなってしまうだろうからと、あまり考えていませんでした。

 

去年の冬もそうだったのですが、冬~春にかけてオープンエリアで釣れ続くという現象が最近の東京湾で起きています。バイブレーションと、ミノーのパターンは日替わり、日によっては潮替わりでかわるがわる訪れる状態で、毎日どっちかのパターンをはめていくような感じです。

 

本当ならS610MLとS73M2本持っていきたいところなんですが、船長がロッド増やすのもいかがなものかと思い、S73Mでひたすらジャークをしています。

 

はっきり言ってちょっと最初は辛かったのですが、竿が硬めなので思いっきり動かさなくても小さい入力で力がしっかり伝わってくれるという事に慣れてくると意外と一日ジャークし続けられるようになりました。

 

また、S73Mはロッドにパワーがあるのでファイト中の疲労は少なくて済みます。数が釣れる日にガンガン上げてくるようなファイトはS73M向きです。パワーがあって硬めといって、粘りのある感じのブランクスですのでバレづらく確実にキャッチする事が出来ます。

青物にも対応

ロングディスタンスが武器になる釣りとしては、サワラやイナダなどに代表される中型クラスの青物のキャスティングの釣りです。青物釣りにもS73Mは対応しています。1.5号以上のPEを使用して時間をかけてファイトすればブリクラスだって問題なく上げられるパワーはあります。  

 

個人的にS73Mは、青物釣りの中では特にサワラ釣りに向いているロッドだと思います。サワラ釣りはジャーキングなどのロッドアクションを多用する釣りです。ですので、青物キャスティング専用のロッドだとかなり重量があり、ジャーキングすると疲れてしまいます。

 

パワーがありつつ、ジャーキングも軽快にこなせるS73Mはサワラ釣りにぴったりのロッドです。青物も最近釣れてるよ、サワラも跳ねてるよなどの情報が入っているときは、船に一本S73Mを積んでおくとターゲットの幅も広がります。


C66ML

C66MLは、東京湾ボートシーバスの代名詞的な釣りとしても知られている穴撃ちフリップキャストの釣りをするためのロッドです。フリップキャストはオーバーヘッドキャストに比べると、難易度の高いキャストの一つです。穴撃ちがしたい!フリップキャストをしてみたい!出来るようになりたい!そんな方向けに、このロッドを作りました。

ボートゲーマーSSDC66MLロゴ写真

フリップキャスト入門ロッド

最近の東京湾では、穴撃ちをする際エキスパートほど硬くて長いロッドを使う傾向にあります。それは、なるべくフリップキャストで飛距離を出したい、穴の奥の奥へ届かせたいという目的からです。  

メリットはあるものの、硬くて長いロッドは初心者には使いづらいロッドです。まず初心者の方はロッドが硬いと下向きにロッドを振って、ロッド曲げることが出来ません。曲げることが出来ないとルアーが飛ばせません。加えて、ロッドが長いと下にロッドを振るスペースがないので、余計にフリップキャストがしにくくなってしまいます。  

ボートゲーマーSSDC66MLプロトとフルレンジリールのセットで釣れたシーバス。ルアーはエアディープ

硬くて長いロッドのメリットは、基本的なキャストの動作が出来たうえで生きてくる飛距離が出るというメリットですので、そもそものキャストがちゃんとできないと飛距離どころかうまく投げれません。  

 

C66MLは、東京湾で一番使う10g前後のルアーウェイトをフリップキャストでしっかり曲げて、気持ち良く投げることが出来る硬さというところに、まずはこだわりました。C66MLは初心者でもフリップキャストで、ロッドをルアーの重さでしっかり曲げて飛ばすことが可能です。

 

ロッドを柔らかくするとキャストはしやすくなりますが、飛距離が伸びないというデメリットがあります。しかし、柔らかいロッドでもしっかり曲げて飛ばせば実釣で必要十分な飛距離は出ます。投げやすい柔らかさで、かつ飛距離が死なない硬さをC66MLはしっかりと確保してあります。

キャスト時の柔らかさというのは、魚がかかった時の柔らかさにもつながります。魚がかかった時にもしっかり曲がってくれるロッドは、バイトを弾きずらいし、掛かったらバレにくいです。近距離でのバイトが多い穴撃ちの釣りは、ロッドにある程度のクッションがないと、ルアーをバクっと食われてバイトが乗せきれないことが多くなってしまいます。C66MLは近距離バイトもしっかり乗せることが出来ます。

 

C66MLは全体的に柔らかめには作ってますがバットパワーだけはしっかり持たせてあります。フッキングについては、バイトが乗ってロッドが曲がり切った時点で、フッキングがオートマチックにできるようなバットパワーを持たせています。そのバットパワーを使って、障害物からシーバスを引きずり出す事も可能です。

フリップキャスト~ジギングまで障害物回りでマルチに使えるロッド

C66MLは、『フリップキャストがやりやすいロッド』というコンセプトなのですが、それだけしか使えないロッドというのも作りたくなかったので、他に二つの釣りを意識して作りました。

・フリップキャストの穴撃ち

・オーバーヘッドキャストやアンダーハンドキャストでの障害物回りの釣り

・30~40gのジギング  

 

合計でこの3つの釣りが、C66MLで可能な釣りです。

 

穴撃ちしつつ、そのままバース周りや、船回りなどのフリップキャストが必要ではない障害物回りに行った時にもそのまま投げれるようなロッド。ジギングシーズンではないシーズンで、ワンポイント的に軽いジグを沈めたいときにジギングでも使えるようなロッド。こういう事が同時に行えるロッドが欲しいと思っていました。

   

ボートシーバスは小さいボートに複数人で乗る都合上、持ち込める竿の数に限りがあるので、なるべく持ち込むロッドの本数を減らしたいという思いがあります。ですので1本でマルチに釣りが可能なロッドの方が僕は価値のあるロッドだと思っています。C66MLがあればストラクチャー周り全般の釣りとジギングまでカバーできます。

 

フリップキャストが出来るようになりたいという方はもちろんの事、障害物回りの釣りをする際のロッド選びに悩んでいる方にC66MLは是非使って頂きたい一本です。


C65XH

C65XHはボートシーバス専用に開発したビッグベイトロッドです。ビッグベイトロッドは様々市場に存在すると思いますが、ボートシーバス専用のビッグベイトロッドは存在しません。ボートシーバスにはボートシーバスに使いやすいビッグベイトロッドが絶対欲しい!という事で、ラインナップに加えました。   このロッド、実はベースとなっているロッドがあります。

 

ジョインテッドクローマグナムで釣れたシーバス。フルレンジC65XHとエランワイドパワープラスのセット
 
tailwalkのバスロッド、フルレンジのC65XHです。
 
一昨年からこのフルレンジC65XHを、コノシロシーズンのビッグベイトパターンに使っていたのですが、とにかく非常に使いやすかったのでボートシーバス専用のビッグベイトロッドとしてリファインしたロッドがBOATGAMER SSDのC65XHです。
 
では、元となるフルレンジC65XHの何が使いやすかったのか。それはなんといっても短さです。

ボートシーバス専用ビッグベイトロッド

まず、ボートシーバスで使うビッグベイトの種類ですが、

 

①S字系他スイムベイト(ジョイクロ、ダヴィンチ、ダウズスイマー等)

②デカトップ(マグナムザラ、メガドック、オシペン等)

③ジャークベイト(ビッグバンディット)

④マグナムスプーン  

 

大きく分けるとこの4種類に分類されます。

 

この中でロッドアクションが必要なルアーは②デカトップと③ジャークベイト系のルアーです。基本的にこの2種類のルアーはアクションさせる為に、ロッドを煽り続けなくてはなりません。この、ロッドを煽り続けなくてはいけないという動作がポイントです。

7フィートを超えるロッドは、このロッドを煽る動作をするととにかく疲れます。フルキャストしたらその日の一投目から前腕が痛くなります。

メガドッグで釣れたシーバスエランワイドパワープラスとボートゲーマーSSD C65XHのセット。吐いたコノシロ

それが6フィート台のロッドになると、突然アクションが楽になります。1日続けても手が痛くならないほど楽になるのです。最初フルレンジのC65XHを使った時は本当に楽でビックリしました。

 

楽なだけ?そう思うかもしれませんが、コノシロパターンにおいてロッドアクションが楽なことは、非常に大きなアドバンテージになります。というのも、ビッグベイトの釣りは、ほとんどの場合時合いは一瞬、もしくはひたすらやり続けてポロポロ拾える。そんな状況が多い釣りです。

 

その状況で必要なのは、信じて投げ続ける事。ルアーを動かし続ける事です。やっぱりビッグベイトパターンにはそんな、やり続けるという心意気も必要です。でも、ルアーを動かすのに疲れて投げるのをやめてしまう、となってしまうのであれば、次の一投で来るかもしれないチャンスを道具のせいでつぶすことになってしまいます。これは非常にもったいない事だと思います。

 

それが6フィート5インチのレングスなら1日ルアーを動かし続けられます。チャンスを逃しません。短くなって気になることといえば飛距離でしょうが、そもそもが重いビッグベイトなので、十分6フィート5インチで飛びます。もちろん長いレングスのロッドよりは飛距離は落ちているんでしょうが、少々落ちた飛距離が釣果に影響が出ているとは全く思っていません。それよりも疲れ知らずで数を投げれるメリットの方が何倍も大きいと思います。

バス用、オカッパリシーバス用ビッグベイトロッドとの違い

バス用のビッグベイトロッド、シーバス用のビッグベイト用ロッド、ビッグベイト用ロッドと呼ばれるロッドには大きく分けてこの2つの釣りのカテゴリーのロッドが存在します。

 

フルレンジC65XHのようにボートシーバスに使えるロッドもありますが、そのほとんどはボートシーバスに向かないロッドです。というのもバス用ビッグベイトロッドは、フロロカーボンラインを使用することを前提としているため、PEラインを使用するボートシーバスには硬すぎるロッドが多いです。一方でシーバス用ビッグベイトロッドはオカッパリ向けのロッドの為、飛距離を重視しているので長すぎて使いづらいです。

 

硬すぎる、長すぎると何が使いづらいのか?まず、硬すぎると魚がバイトした時に乗りづらいし、乗ってもバレやすいです。ビッグベイトに限った話ではありませんが、ロッドは曲がらないと、バイトを弾きます。曲がらないとテンションをかけ続ける事が出来ないためバレます。硬いことでのデメリットは、魚からのバイトが得られたときに生まれるものです。

 

一方で長すぎるデメリットはどこにあるか。まず前述した疲労感に対するデメリットがあります。この他に、そもそもロッドアクションがしづらいというデメリットもあります。

メガドッグで釣れたシーバスボートゲーマーSSDC65XH

ロッドが長いと足場の低い船の場合、ロッドの長さが邪魔して下方向にロッドをさばけません。これは想像以上にストレスです。

 

投げた先の遠くのルアーにアクションをつけるにはロッドを上方向にさばけばいいのですが、近くなると上にさばくとルアーが浮いてしまいます。その為に下方向にさばけないロッドはキャスト毎にストレスを感じて釣りをする事になります。

 

オカッパリ用のビッグベイトシーバスロッドは、グリップも長めのものが多いので、ロッドアクションの時にグリップエンドが非常に邪魔です。特に、10~12月のハイシーズンは、防寒着などを着て釣りをする機会が多い季節です。そうすると防寒着の脇のところにグリップエンドがいちいち引っかかって本当に面倒でストレスです。

 

BOATGAMER SSD C65XHは、アクション時に邪魔にならないように、グリップを必要最低限の長さにしてあります。ですのでロッドアクションの時に全く邪魔にならず、ストレスなくロッドアクションを加えることが出来ます。

スイムベイトとマグナムスプーンを使うときのメリット

ストラクチャー周りを狙うスイムベイト系のビッグベイトの釣りに関しては、キャスト精度が上がるというメリットがあります。

 

ストラクチャー周りでのビッグベイトパターンの際には、キャスト精度は非常に重要なファクターの一つです。短いロッドならキャスト精度が格段に上がります。短いことに加えて、BOATGAMER SSD C65XHは、普通のビッグベイトロッドよりも、硬さを少し柔らかめに設定してあります。

 

ビッグバンディットで釣れたシーバス。ボートゲーマーSSDとワイドバサルのセット 柔らかく設定してあるので、狭い場所で自由にロッドを振れない場所でも、短いテイクバックでしっかりとロッドを曲げて投げることが出来ます。ですのでストラクチャー周りでのビッグベイティングにも非常に適したロッドになります。

 

マグナムスプーンに関しては、短い事でのメリットよりも少し柔らかめのブランクスという部分にメリットを感じます。マグナムスプーンは、スプーンがバラバラと動いている動きがわかると非常に釣りがしやすいルアーです。

 

ロッドが硬すぎると、バラバラと動いているスプーンの動きがティップで感じにくい為、少し柔らかめのロッドの方が、ティップがスプーンの動きに反応して動いてくれるので、アタリやルアーの動きの変化が非常にわかりやすいです。

フルレンジとBOAT GAMER SSDの違い

基本的には硬さのみすこし柔らかくしました。それだけ?それだけです。もともとフルレンジC65XHにほとんど不満はありませんでした。ただ、やはりバスロッドとして設計しているためにPEラインで使用した際の少しのツッパリ感みたいなものを感じていたので、その部分を少し柔らかくして、レギュラーテーパー寄りのPEライン向けのロッドに仕上げたという感じです。でもそれだけで、短くて動かしやすく、乗せやすくバレにくいボートシーバス用のビッグベイトロッドが出来ました。

 

C65XHに限ったことではありませんが、BOAT GAMER SSDシリーズで心がけたことは、ロッドに対するストレスをなるべくなくすことです。硬いことで生まれるストレス、ブランクスやグリップが長いことで生まれるストレスをなくしたいという思いから、短めのレングスのC65XHというロッドをボートシーバスロッドとしてプロデュースしました。もともとが使いやすいロッドなので本当に自信作です!!コノシロパターンに、シーバスビッグベイトに使ってみてください!!


S76BLACK&FLAT

S76BLACK&FLATのBLACKはクロダイのBLACKの意味です。クロダイ釣りは様々な釣法がありますが、S76BLACK&FLATは落とし込み釣りに特化したロッドで、アイランドクルーズが独自に開発したルアーである『クロダイジョイントキャンディー』の釣りのために開発したロッドです。 FLATはフラットフィッシュのFLATで、ジグヘッドワームを使って楽しむマゴチやヒラメのスイミングやボトムワインドの釣りにも使える為、FLATの名前を冠しています。 全く異なる2魚種をマルチに狙えるロッドがS76BLACK&FLATです。BOATGAMERSSD S76BLACK&FLATで釣れたクロダイ

クロダイジョイントキャンディ

ジョイントキャンディーの釣りに関してはこちら→黒鯛タックル解説 & キャンディーの使い分け 池田   『黒鯛タックル解説 & キャンディーの使い分け 池田』のブログ内にも紹介されていますが、以前はエンチャーン黒76Titan KRという専用ロッドがテイルウォークさんから発売されていたのですが、惜しまれつつも廃版。今回リニューアルしてBOATGAMER SSDシリーズとして復活したロッドがS76BLACK&FLATです。

ジョイントキャンディの釣り自体は日々進化し続けていますが、基本的なコンセプトは変わっていませんので、ロッド自体も目指すものはエンチャーン黒76Titan KR。これにエンチャーン黒76Titan KRよりも少しの変更を加えてより使いやすいロッドを作ることが今回のS76BLACK&FLATの目標でした。

 

ただ、値段が違えば素材が違う。素材が違う中で、同じものを作る難しさを非常に感じたテストでした。その為S76BLACK&FLATのみ発売が遅れてしまいました。大変申し訳ございませんでした。

 

時間を頂いた甲斐あって非常に良いロッドが出来たと思います。特にエンチャーンと違う部分は魚を上げてくるパワーです。魚に対してのロッドの追従性が非常にいい素材の為、クロダイが暴れず、スムーズに魚が上がってきます。ストラクチャーゲームであるクロダイ釣りにおいてこれは非常に大きなアドバンテージになります。

 

繊細で正直非常に難しい釣りである、クロダイ落とし込みゲーム専用ロッドS76BLACK&FLAT。難しいが故の奥深さや、釣りの楽しさをこのロッドで味わってほしいと思います。

フラットフィッシュ

フラットフィッシュ狙いにもS76BLACK&FLATは活躍します。ジグヘッドワームを使用したマゴチ釣りがメインの釣りになります。ロッドのスペックはクロダイ落とし込み専用モデルの名残が残っておりルアーウェイトが9gまでとなっていますが、ゆっくり投げれば30gぐらいのジグヘッドまでは余裕で投げることが出来ます。

BOATGAMERSSD S76BLACK&FLATで釣れたマゴチ。ルアーはスタッガーワイド4スエジミグリーン  

S76BLACK&FLATのフラットフィッシュ狙いで優れているところは、まずは繊細なティップです。マゴチ釣りでは、リフト&フォールがメインのアクションになります。フォールは基本テンションフォールで、着底と同時のタイミングでマゴチのアタリが出るのですが、このアタリをティップの返りで取ることが出来ます。マゴチがワームを喰うと、着底とは違うティップの返り方をします。

 

また、マゴチ釣りは着底が非常に重要な釣りで、風が吹くと着底自体も手感度では感じなくなってしまうのですが、ティップの返りで手に来ない着底も目で見て判断することが出来ます。

BOATGAMERSSD S76BLACK&FLATで釣れたマゴチ。ルアーはスタッガーワイド4スエジミグリーン

繊細なティップはもちろん必要なのですが、全体的にライトになってしまうとフッキングパワーや、リフトパワーが足りなくなってしまいます。 クロダイロッドにはストラクチャーからクロダイを引きはがすパワーがロッドに求められます。 S76BLACK & FLAT はもちろんこのパワーを備えたロッドなので、このパワーがマゴチをフッキングするパワー、底から引きはがすパワーになっています。  

 

また7フィート6インチとロングレングスなので、高さを作りやすく浅い場所でもリフト&フォールのアクションがしやすいこともメリットの一つです。

 

平均的に使う20~30gくらいまでのジグヘッドの釣りはしっかりカバーしています。またワインドにも使用できるしゃっきり感もあるので、マゴチ釣りに一本持って行くならS76BLACK&FLATがおススメです。  

やっとシリーズ全アイテムが発売になった、BOATGAMER SSDシリーズ!!ボートの釣りの相棒に是非ご用意ください!!