昨日ですが
tailwalkの新作ボートシーバスロッド【BOATGAMER SSD】
こちらの記事に、こんなコメントを頂きました。

ご質問ありがとうございます!!お答えさせて頂きます。
まずC66MLには

FULLRANGE REEL 81
FULLRANGE [REEL]
続いてC65XHには
WIDE BASAL CA81
WIDE BASAL
この個人的にはそれぞれこの一択です。その理由を追ってご説明させて頂きます。
XGクラスが必須の理由
まずこの二つのリールに共通して言えることは8.1:1というXGクラスのハイギアという事です。シーバスフィッシングのベイトタックルにはXGクラスのハイギアが必須です。
まずXGを使うメリットとしては、ルアーの動きを感じやすくなります。ボートシーバスではドテラで流すにしろエンジンで流すにしろ、船(自分)が動きながら釣りをするケースがほとんどです。その場合自分が進んでいく方向に向かってルアーを投げ動かす事になるのですが、巻くスピードはルアーを本来動かしたいスピードに加えて、船がルアーに近づくスピードをプラスしたものになります。

簡単に言うと流されている分早くリールを巻かないとルアーが動いてないよってことです。さらに釣果を出す上で、ハンドルから伝わる巻き感というものは非常に大事です。ルアーが動いているだけでなく、ルアーの動きを感じる事ができる程度の巻きスピードでルアーがしっかり動いている必要があります。それを達成する為には、XGクラスを使ってハンドルはゆっくり巻きつつルアー自体は早く動く必要がある為XGが必要なのです。
ビッグベイトの釣りはXG必須

ビッグベイトの釣りはXGが必須です。トップウォーターやジャークベイトなどを操作する際にローギアでは手が間に合わなくなりアクションがつけれなくなる為です。
ビッグベイト、特にトップウォーターやジャークベイトは、ワンピッチジャーク的に1回転1ジャークでアクションをつけます。やるとわかりますが1回転1ジャーク以上、つまり1ジャークに対して1回転以上ハンドルを回すような状況になるとアクションはつける事が出来なくなります。
また、巻取り量が少ないリールでは1回転1ジャークで間に合ったとしてもアクションにキレを出す事が出来ません。これは釣果に直結する部分で、キレが出せていないルアーはハッキリ言うと釣れません。

ハンドル1回転で1ジャーク、さらにルアーのアクションにキレを出す為にXGが必要なのです。特に風が吹いて船が早く流れ出してしまうと8:1だとしても手が間に合わないくらいな状況もありますので、最低でもXGというほどにビッグベイトの釣りではXGが必須です。
また魚からのバイトがあった際にも、糸フケを取ってフッキングまでの動作が速くなりますし、バイト時やファイト時などに手前に向かって走ってくる魚にもXGならテンションをかけ続ける事が可能です。
パワーはハンドルでカバー

XGにする事でのデメリットの一つにパワー不足が挙げられます。
これを解決する為にFULLRANGEには長目のハンドルを合わせるようにしています。 写真のハンドルはスタジオオーシャンマークのAC30/C53Wです。もしくは最近発売されたtailwalkのハンドルW110Rなどに変えるとパワー不足が補えます。
長いハンドルのパワーももちろんですが、どちらのハンドルもノブがガッチリ持てる丸ノブになっている為、力も入れやすくなることでゴリゴリ巻けるようになります。ちなみに純正のハンドルだと釣りになりませんかというとそんなことはありません。そのままで十分釣りになりますがより快適になりますという話しです。

以前はノーマルハンドルでずーっと釣りしてました
ちなみにパワー不足と書きましたたが、ボートシーバスではクランクベイトなどの抵抗感が強いルアーを巻き続ける訳ではないので、ルアーを巻くときのパワーはそこまで必要としていません。パワーが必要な場面は魚が掛かった時です。ファイト中という事ですね。
パワーがあるリールは、ファイト中魚に対して力をかけ続ける事ができるのでバレを防ぐ事が出来ます。これはテンションが抜けないということに加えて、無駄な抵抗をさせずにファイト時間を短縮出来る為です。
また一般的にはXGのリールはリトリーブ中のまきがばらつくと言われていますが、ルアーの動き、波動を感じることが出来ればバラつきは防げます。ローギアを使用して手が忙しくなってルアーがどう動いてるかが感じられない方がボートシーバスではバラつきが出てきてしまう可能性が高くなりますので、巻きがバラつくデメリットはありません。
フルレンジは替えハンドルがあった方が明らかに釣りは快適になりますが、ワイドバサルはそのままノーマルで十分なパワーがありますので、ハンドル交換は基本的には不必要です。
ベイトリールはスプール径で選ぶ

非常に基本的なことではありますが、ベイトリールはスプール径でセレクトします。糸巻き量もありますが、スプール径と密接な関係にあるのはキャスティングの飛距離とバックラッシュ率です。
ベイトリールは、使用するルアーのウェイトに対して適したスプール系というものがあります。基本的には軽いルアーほど小さいスプール径、重いルアーほど大きいスプール径です。C66MLで使うルアーは10〜28gあたりです。このウェイトに適しているのはスプールが34mmのFULLRANGE REEL です。C65XHでは50g以上のルアーを使用するため、 39mm径のWIDE BASAL になります。
使うルアーのウェイトとスプール径を合わせることは非常に重要です。これを間違える飛距離が出ないしバックラッシュだらけになってしまいます。
リールは様々なテクノロジーが進化して、実際に需要な部分が忘れ去られがちな昨今です。ベイトリールで釣りをする際に重要なのは投げて飛んで、しっかりルアーを動かせることです。投げて飛ぶ=スプール径、しっかりルアーを動かせる=ギア比が重要となります。剛性とか、ギアの素材とかベアリングの数とか、気にするのはその次です。
長くなりましたが、たちばなさんいかがでしたでしょうか?疑問が残るようでしたらまたコメントお願いいたします!!