オープンエリアオールマイティロッドBOATGAMER SSDS73Mの釣果報告と特性

tailwalkのボートシーバスロッドシリーズBOATGAMER SSD 。C665XHと共にハイシーズン活躍したロッドはS73Mです。今回もお客様と僕の釣果報告を含めてロッドのご紹介をしたいと思います。

シーバスビッグベイトロッドBOAT GAMER SSD C65XHの釣果報告!

コンセプトはC65XHと同じく曲がるロッド

C65XH、S73Mに限らずですが、曲がるから気持ちよく飛ばせる、曲がるから掛かる、曲がるからバレにくいという僕の考えから、BOATGAMER SSDシリーズは曲がるロッドをコンセプトにしています。S73Mはその中でも、ビッグベイトロッドであるC65XHを除けば最も硬いロッドです。それでも写真のようにシーバスが掛かればがっつり曲がります。がっつり曲がるからバレません。

 

シーバスは非常にキャッチ率の低い魚の一つだと思います。ボートシーバスにおいてはバーブレスフックを使用していることも手伝ってかもしれませんが、最大の原因はシーバスの引き方だと思います。動きが速いうえに右へ左へ左右に走りながら、潜ったり上に上がってみたり上下運動も激しく、かつ止まってヘッドシェイクもしますし、そしてエラ洗いやジャンプもする。こんなに多彩にファイトする魚は他にいないと思います。そのファイトが魅力でもあるのですが、バレやすくしてる原因は間違いなくこのシーバスの引き方にあると思っています。

 

 

この縦横無尽に動くシーバスに、テンションをかけ続けてフックを口に刺し続ける、かつ体力を奪うのはロッドの曲がりによるプレッシャー以外にありません。曲がる量が多ければ多いだけ不意のシーバスの動きに対しての、人間側の遅れをロッドが吸収してくれるのでバレが防げます。速い魚のイメージはありませんが、それでも人間の反射神経で魚の引きを追いかけるなんてことは無理な速さです。

 

オカッパリシーバスで比較的シーバスのバレやすさというのがクローズアップされないのは、バーブ付きフックの使用によるものと、ボートに比べて長いロッドを使用することでのロッドの曲がりのストロークの大きさによるものだと思っています。そういう部分から考えても、ロッドの曲がりのストロークがあればバレは防げるのです。そう思いS73Mも曲がるロッドに仕上げてあります。

オープンエリア専用ロッド

S73Mはオープンエリア専用ロッドとして開発しました。オープンエリアとは障害物等が何もないエリアのことです。オープンエリアではなるべく遠投をし飛距離を出して広い範囲を探れる方が釣果が出せます。長めのレングスの方が飛距離が出せる為、長めのレングスが必要と考え7フィート3インチという長いレングスのロッドを持ったロッドを作りました。

 

開発当初は1オンスクラスの鉄板バイブをメインに使用することを考えて、テストを繰り返しました。鉄板バイブを遠投し遠くまで飛ばしたうえで、鉄板バイブの動き、水噛みを感じながらリトリーブすることが出来、バイトがあった時にはバイトを弾かずスムーズにバイトを乗せることが出来る。そしてしっかり曲がってバラしにくい。そんなロッドを目指してテストをしました。

 

 

その中で気付いたのは、意外にもミノーとの相性の良さでした。僕的には少し長くて辛いかなと思っていたのですが、ミノーのジャーキングなどのロッドアクションで操るアクションと相性が抜群だったのです。ミノーを操るには少し硬めかなと思ったS73Mは、硬いが故に入力したアクションがロッドに吸収されず、素直にミノーに伝わるので思いのままにミノーを動かすことが出来ます。

 

もちろんですが鉄板バイブとの相性は抜群のロッドに仕上がってますので、その点はご安心を(^^;)

サワラ・イナダ等の青物と相性抜群

S73Mはシーバスのみならず、サワラやイナダ・ワラサなどの中型青物との相性も抜群です。特にサワラのミノーのジャーキングでは僕自身本当にお世話になっています。

 

先述した通り、ミノーのジャーキングが非常にやりやすいロッドに仕上がったS73Mですが、ミノーのジャーキングがやりやすいことでサワラ釣りに非常に相性のいいロッドになりました。BOATGAMER SSDシリーズは基本的にボートシーバス用ロッドです。ボートシーバスにおいてS73Mを多用する時期はランカーシーバス狙いのハイシーズン。この時期狙う主たるエリアがオープンエリアになる為、ハイシーズンはS73Mがメインのロッドになります。という事でS73Mはランカーシーバス狙いも視野に入れたパワーも担保しているロッドになっています。

 

ミノーのアクションのしやすさと、ランカーシーバスも狙えるパワーが相まって、サワラ狙いに非常に相性のいいロッドになりました。ちなみに青物狙いといってオフショア用の青物ロッドを持ってくると、大概オーバースペックでミノーはうまく飛ばせない、ジャークは疲れてできない、掛かったら身切れする、となりますのでお気を付けください。ホントパワーも取り回しの良さもS73Mはサワラ狙いにピッタリのロッドです。

 

サワラはもちろんイナダ釣りにもS73Mはしっかり対応しています。イナダはトップウォーターや、シンキングペンシル、小さめのジグなどを使って釣ることが多いのですが、狙い方のほとんどはナブラ撃ちです。

 

ナブラ撃ちの難しいところは、ほとんどの場合船が近づくとナブラが沈んで消えてなくなってしまう事です。よってナブラに近づき過ぎない遠距離から、ナブラが沈まないうちにルアーを投げ込んでナブラを直撃する必要があるのですが、その時にS73Mの遠投性能が役に立ちます。S73Mの遠投性能でナブラが沈む前に、遠距離からルアーを投げ込んでナブラを直撃させることが出来ます。

 

 

また、イナダは小さいベイトを追いかけていることが多く、ルアーをイナダに見切られないように高速でリトリーブするパターンが多用されます。その時重要なのはバイトを乗せる柔軟性です。ルアーが高速で動いている最中にガツン!とバイトがあるのでそれを乗せる柔軟性が必要になります。硬いロッドではバイトを弾いてしまうのです。

 

元々S73Mは鉄板バイブレーションの釣りをメインで考えたロッドですので、リトリーブ中ラインテンションが掛かったところからバイトを乗せることを考えて作られています。S73Mはシリーズ中最も硬いモデルながら、バイトを弾かないように穂先に柔軟性を持たせてありますので、イナダ狙いの高速リトリーブ中のバイトも弾くことなく乗せることが出来ます。

オープンエリアのオールマイティロッドS73M

シーバスに限らず青物まで含めてオープンエリアの釣りにオールマイティに使えるS73M。シリーズ中最も硬いロッドでありながら、シーバスのオープンエリアの釣りと青物の釣りまでカバーしている為汎用性が非常に高く、実は一年通して外せないロッドに仕上がっています。

 

鉄板バイブレーション、ミノーはもちろん、トップウォーターやジグ、少しオーバースペックですが2オンスクラスのスイムベイトまで問題なく使う事が出来ますので、対象魚のみならずルアー問わずで汎用性の高いモデルです。マゴチ釣りにも実は使えちゃいます。

 

特に僕の勤めるアイランドクルーズのようにオープンエリアをメインとした釣りを展開するガイドや、シーバスハイシーズンのメインロッドに、もしくは青物釣りまで含めたロッドを探している方におススメな一本となっています。ベイエリアでの釣りに幅広く使えるBOATGAMER SSD S73M!是非使ってみてください!!