目次
昨年後半は個人的にイカ釣りにハマっておりました。せっかく楽しんだのでその模様をロッドの紹介を交えて今更ながらお伝えしようと思います。
使用したロッドは、ティップランではtailwalk Tip-bang SSD S65ML/SLとS610M/SL-DEEP。それとスミイカ狙いの和田式にBOAT AJIST SSD C68MH-K/SLを使用しました。全てのロッドが状況に対してしっかりと機能してくれて結果を出すことが出来ました。
序盤はTip-bang SSD S65ML/SL
まずTip-bang SSD S65ML/SL。序盤戦はこのロッドが活躍しました。まだ暑いと感じる日もあった2023年秋。水温が暖かい時は水深が15m前後の浅いところで釣れることが多いので、必然的にエギの重さは軽めとなります。エギはヤマシタさんのエギ王TR3.5号27g。これに7gか10gのエギ王TRシンカーを足して使用しました。
基本的なアクションは5回シャクってステイ、これを2セット繰り返したら再度フォールという繰り返しです。シャクリ方に特徴があって、ティップランのシャクリ方はラインスラックを全く出さない巻きシャクリというシャクリ方です。ジギングのようにワンピッチでシャクるのですが、ラインスラックを出さないで縦にダートするイメージでエギをアクションさせます。
シャクリ方に加えて、シャクリからステイに繋げる部分でピタッと止めることがとても重要です。ラインスラックを出さない巻きしゃくりはアクション面でも有効なことはもちろんですが、ラインスラックを出してシャクってしまうとステイに繋げる際にエギが一瞬フォールしてしまうので、この一瞬のフォールでイカにエギを見切られてしまいます。一瞬のフォールもさせないように、しゃくりからピタ!っと止めるためにもラインスラックを出さない巻きシャクリで誘うことが超重要です。
当たり前といえば当たり前なのですが、この巻きシャクリがしっくり来るかこないかはロッドの硬さで決まってきます。軽いエギを硬いロッドで動かすと動き過ぎてしまいますし、重いエギを柔らかいロッドで動かすとロッドが曲がり過ぎてエギが動きません。エギの重さに対して適した硬さのロッドがティップランエギングでは必要です。
さらにティップランの名前の由来である、ティップが動くあのイカのアタリをしっかり見るためにも、エギの重さに対しての適したロッドの硬さは非常に重要です。エギが重すぎるとティップが曲がりすぎてアタリがわからなくなってしまいます。
27g以上40g以下のエギを使用してのティップランにTip-bang SSD S65ML/SLはピッタリでした。アタリも明確にわかるし、シャクリも気持ちよくシャクれます。
後半戦はS610M/SL-DEEP
後半戦になると次第に水温が下がり、それに伴って徐々にイカのレンジも下がっていきました。水深20m台後半で潮流れもあるようになってくると、シンカーも15g足して計42gという重さのエギをシャクることが多くなります。
ここで活躍したのはS610M/SL-DEEPです。S65ML/SLよりワンランク硬めであるS610M/SL-DEEPは42gのエギもしっかりシャクれる硬さがあります。ステイの時の張りもちょうど良く、わずかなイカのアタリもしっかりティップで表現してくれました。
この水深になってくるとシャクりの回数も少なめが良いことが多かったです。2回シャクリか3回シャクリでステイ2セットという感じです。
シャクりの回数を1回にすると掛かるのはスミイカばかりになります。しかしアタリが欲しくなったら1回シャクリにしてスミイカ釣って気持ちを持たすということが出来てしまうほどスミイカは昨年好調でした。
重めのエギを使用してボトム付近を狙うスミイカ狙いのティップランについてもS610M/SL-DEEPはオススメです。ラグビーボールのようなジャンボスミイカにものされないパワーもありつつ、身ギレさせない柔軟さも兼ね備えたロッドです。
ちなみにスミイカの写真が多少雑な感じなのは、釣ったことがある皆さんなら理由はわかると思います。
和田式にはバチコンロッドBOAT AJIST SSD C68MH-K/SL
tailwalkスタッフであるワダゲルゲこと和田勝也さんが作った和田式船アオリ仕掛け、通称和田式。この和田式で僕の方ではスミイカをメインで狙ってみました。和田式の仕掛けについてはアシスト工房さんのネットショップでも買うことが出来ますし、パーツを揃えれば自分でも簡単に作ることが出来ます。大きめの量販店さんならほぼ全て手に入るはずの特に珍しくないパーツばかりです。
作り方はこちらのYouTubeが非常にわかりやすいです。
誘い方はボトムまで仕掛けを沈めて一回シャクってまたボトムを取って放置。これだけです。シャクると言ってもティップランのようにバシ!っとシャクる訳ではなく、リフト&フォールに近いシャクりです。上までロッドで上げて下に降ろして着底という感じ。そのあと放置となるのですが、放置イコールズル引きです。船をドテラで流すので、放置しておくと自動的にズル引きになります。
このズル引きがベイトタックルだと楽です。というのも、ズル引きはラインを出してラインの角度を水平に近づけていくとズル引きが成立します。ズル引きになるまでは、シャクりあげた時にクラッチを切ってラインを出してフォールさせて着底を繰り返して、段々と水平に近づけていくという作業をしなくてはならないのですが、これがベイトタックルだとクラッチを切るだけなので楽チンなんです。
オモリは重くすればするほど底は取りやすくなるので釣りはしやすくなります。しかし重くするほどに明らかにバレやすくなります。20m台だったら30号が最重で、出来れば20号くらいで釣りをする方がバレを減らせるかと思います。
バチコンロッドであるBOAT AJIST SSDですが、硬さと言いレングスといい和田式にぴったりすぎました。ボトムとイカのアタリを感じる感度はもちろん、アジの口切れを防ぐ柔軟性はそのままイカの身切れを防ぐ柔軟性に置き換わり、ティップでアタリを見る際にもホワイトのティップがしっかりと視認性を確保してくれます。
バイトのパターンとしてはズル引き中にドスンというパターンもありましたが、大体は一回シャクりあげて着底して糸が張った時にはもうイカが乗ってるというパターンが非常に多かったです。乗ったら身が切れないようにゆっくりゆっくり巻いて上げてきてください。ファイト中にオモリがブランブラン振れる分テンションが余計にかかりますので、ティップランに比べると身切れのリスクが高めです。ティップランよりもより慎重にゆっくり上げてきてください。
個人的にはスミイカを狙うという場合、ティップランで狙った方がいいか、和田式で狙った方がいいかは、その日その時で明確にアタリの数が分かれると思っています。つまりどっちが良いかハッキリするということです。そんなことが多いので当たり前かもしれませんがティップランも和田式も両方できるタックル立てで臨むようにしましょう。
東京湾ティップランに必須の3本
軽めのエギにはTip-bang SSD S65ML/SL、重めのエギにはS610M/SL-DEEP、和田式にはBOAT AJIST SSD C68MH-K/SLとすべてのタックルが適材適所で活躍することで、2023年シーズンのイカ釣りはハズレなしで楽しむことができました。タックルデータを詳しく載せておきますのでぜひ参考にしてみてください!
タックル1
ロッド:tailwalk Tip-bang SSD S65ML/SL
リール:tailwalk SPEAKY 3000HGX
ライン:tailwalk PowerEye WX8 MARKED 0.6号
リーダー:tailwalk GOJU KURO-OBI 2号
エギ:ヤマシタ エギ王TR3.5号+エギ王TRシンカー7or10g
タックル2
ロッド:tailwalk Tip-bang SSD S610M/SL-DEEP
リール:tailwalk SPEAKY 3000HGX
ライン:tailwalk PowerEye WX8 MARKED 0.6号
リーダー:tailwalk GOJU KURO-OBI 2号
エギ:ヤマシタ エギ王TR3.5号+エギ王TRシンカー15g
タックル3
ロッド:tailwalk BOAT AJIST SSD C68MH-K/SL
リール:tailwalk SEIRENS 100HG-PH/R
ライン:VARIVAS AvaniJigging10x10 X8 0.8号
リーダー:GOJU KURO-OBI 5号 +枝ス4号
エギ:ヤマシタ エギ王K 3号