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寒い冬!寒い冬の東京湾の夜の釣りといえばメバル釣りです。今回は冬の夜の癒しの釣りメバル釣りについてお伝えします。
ボートメバルのシーズン
メバル釣りは夜の釣りです。アイランドクルーズ的には日没に合わせての18時か18時30分出船で、帰港までで4時間という時間で釣りをします(18時出船なら22時帰港)。これもアイランドクルーズ的ですが、シーズンは1月から5月末までで、この間は土日祝乗合で出船します。1月から3月くらいの寒いうちはワームの釣りがメインで、暖かくなるにつれて表層近くで釣れるようになり、プラグの出番が増えてきます(年によりますが)
メバル釣りで使うルアー:ジグヘッドワーム
ボートメバルで最も多用するルアーはジグヘッドワームです。名前そのまんまですが、ジグヘッドにワームを刺したルアーの事を言います。最近ではジグヘッド単体の略でジグ単と呼ぶ方がポピュラーかもしれません。
使うワームはシャッドテールワーム、グラブ、ストレートワームなどです。2.5インチくらいまでのサイズのワームを使用します。ジグヘッドの重さの基準は2gです。僕はほぼ2gのみで年間釣りをするほど2gをメインとしています。ちなみにボートメバルでフロートなどはいりません。
ジグヘッドワームの釣り方
ジグヘッドワームはボートメバルの釣りにおいて、最も多用するルアーです。プラグがメインとなる春の釣りにおいても、結局ジグヘッドワームは欠かせないルアーで、シーズン通して必ず準備しておかなければならないルアーの一つです。
キャスティング
ジグヘッドワームの釣りで最も重要なこと、それはキャスティングです。メバルは基本的にストラクチャーについています。東京湾では壁やバースの脚などを狙う事が多いのですが、まずはキャストがこのストラクチャー際にしっかり入る事、これが最も重要です。キャストがストラクチャー際に入るか入らないかでヒット率は格段に違ってきます。ちなみに際というのは、少なくともストラクチャーから10センチ以内には入れて欲しいです。
ストラクチャーの際に入れても、実際はストラクチャーから離れた場所でヒットする場合も多いです。しかしそれはメバルがストラクチャー際から追ってきてヒットしているので、着水の時点でストラクチャーから離れていたらヒットは激減するはずです。ストラクチャーの明暗部でヒットしている場合はストラクチャーから離れた場所でのみヒットする場合もありますが、その場合も明暗の暗部の中に入れなくてはヒットしないので、いずれにせよキャストはきっちりストラクチャーの際に入れる事でヒットは明らかに増えます。
タダ巻き
最も基本的なアクションで、まずはここから始めて欲しいと思うアクションはタダ巻きです。ゆっくり巻く、これだけです。最も基本的であり最も簡単なアクションですが、年間釣果の半分以上のメバルはタダ巻きで釣れていると言ってもいいほど、最も多用するアクションです。
釣り方は、まずストラクチャーの際にキャストを入れてフリーフォールでルアーを沈ませます。フリーフォールとはラインを完全に弛ませて、垂直にルアーを落とし込んでいく方法をフリーフォールといいます。スピニングリールでいうとベールは開けた状態です。
フリーフォール時は何秒沈めたか数えるようにしましょう。3秒沈めたところから巻きだした。5秒沈めたところから巻きだした、というように沈めた秒数を数えておけば、釣れた時にまた同じ秒数沈めれば同じように釣れるはずです。こういうのを『カウント』とよく言います。「カウント何秒?」「3カウントで釣れました」とかそんな感じで使います。
沈めたらあとはゆっくり巻いてくるだけです。この時なるべく一定に巻いてくることと、余計なアクションを加えないことが重要です。スピードのムラなくなるべく一定に巻くこと、速くしたり、ロッドアクションは加えないようにただゆっくり巻くことです。
あと意識することは、タダ巻き中ルアーが上がってきてしまわないように、なるべく一定の層を巻いてくることを意識してタダ巻きしましょう。これはメバルは水平横移動するものが好きという、僕の個人的な考えからです。感覚でいうと弛んだラインだけ回収する感じで巻くと水平に一定に巻くことが出来ます。ラインが風にはらんだり、ベタ凪ならラインがラインの重さで弛んでいる状態をキープしながら一定に巻くことで、持ち上がらずに横移動で一定層をルアーが移動します。
リフト&フォール
リフト&フォールはフォールの動きに反応が良い場合と、ストラクチャーから離れたくないんだなと感じるときに使用します。リフト&フォールは、これも一応リフト&フォールだな。って言うのも含めればものすごく種類のあるアクションの仕方だと思うのですが、ここではロッドでリフト&フリーフォールをするリフト&フォールを説明します。
まずはキャストからです。これはタダ巻きと同じくなるべくストラクチャー際に落としてください。ストラクチャーから離れたくないんだなと感じる時には特にキャストは重要ですので、確実にストラクチャーの際に落としてください。キャストしたらタダ巻きの時と同じくフリーフォールです。この時も同じく沈めたカウントを覚えておきましょう。
任意のレンジまでルアーを沈めたら、ゆっくりロッドでルアーを持ち上げていきます。この時最大でも起こす角度は70~80度くらいまでにしましょう。基本はフォール中にバイトすることが多いリフト&フォールの釣りですが、リフト中にバイトした場合にフッキングする余裕を残すためにも、ロッドはあまり立てすぎない方が良いです。ロッドを立てたらあとはロッドを下げてフォールです。この時基本的にフリーフォールで落とすために、糸は弛ませながら落としていきます。
基本的にはフォール中にバイトが出るのがリフト&フォールです。という事でフォール中のアタリを取らなくてはいけないのですが、フリーフォールで落とすために糸を弛ませなければフリーフォールで落ちないのですが、糸を弛ませすぎるとダルダルになってしまってアタリはとることが出来ません。張らず緩めず、フリーフォールを保ちつつ、アタリが取れる程度の張り具合を保ちながらロッドを下げる動作を繰り返します。明るい場所や夕方まだ暗くなりきる前であれば、ラインを目で見てアタリを取ることもできます。フリーフォール中にラインが止まったなと思ったらアタリです。
いつでも使うテンションフォール
テンションフォール。ブラックバスをやられていてる方はカーブフォールという方がしっくりくるでしょうか。テンションフォールもカーブフォールも同じです。やり方は簡単、止めるだけです。糸を張ったまま止めればテンションフォールになります。テンションフォール、またの名をカーブフォールというように、テンションを掛けながらフォールさせることで、斜め下にカーブしながらフォールするというアクションがテンションフォールです。
個人的にテンションフォールはメインのアクションというよりは誘いの一種かなと思っています。使い方の例でいえば、キャストして着水直後から3カウントテンションフォールさせて、巻き出しで食わすとか、タダ巻きの最中にテンションフォールさせて食わす、といった感じです。
注意点としては必ずラインを張る事です。当たり前ですがラインを張らないとテンションフォールになりません。でもこれが意外と難しかったりします。例えばキャストして着水直後からテンションフォールをしないと食わない場合は、投げてる最中からしっかりサミングをして糸を張った状態のまま着水させてテンションフォールさせなくてはなりません。またタダ巻きの最中だと、スムーズにテンションフォールに移行しないと、一定感が好きなメバルは嫌がってルアーを見切ってしまします。
糸を張って止めるだけ、それだけでメバルに口を使わせるきっかけになるテンションフォール。いつでも使うアクションですので是非覚えておいてください。
ジグヘッドワームのタックル
ロッド:tailwalk LIGHT GAMERTZ 66UL
リール:1000番
ライン:フロロ2.5lb + ナイロン6lb
上記が僕のタックルです。ロッドはULクラスで7フィート以下のロッドの方が圧倒的にボートメバルでは使いやすいです。ボートメバルは基本的にはキャストの釣りです。その為取り回しよくキャストが自在にできるロッドの方がとにかく使いやすく、7フィートを超えると長さが邪魔で特に近距離のキャストがしにくくなってしまいます。ピッチングなどの近距離キャストにも使いやすい、短めのロッドが非常におすすめです。
リールは1000~2500番台くらいのもので、スローリトリーブが中心の釣りなので、あまり速すぎないギアのリールがおすすめです。ラインはフロロで、3lb以上を巻くとキャスト時の抵抗感がすごいので2.5lbくらいだと2gのジグヘッドがスムーズに飛んでいきストレスなく釣りができます。
個人的にはPEラインは使いづらいと思っています。風でフケってしまってアタリが取りずらいし、浮力が邪魔でルアーが沈んでいかないしで、ジグ単の釣りにはあまりいいことはありません。また、キャストミスでストラクチャーに引っ掛けてしまったときや、ライントラブルでのリーダーの結び直しもPEラインは非常に手間です。特に寒い時期は、どうしてもかじかんだ手では復旧に時間がかかってしまって時間が非常にもったいないです。フロロであれば、最悪リーダーなしでも十分釣りになります。リーダーはシーバスやクロダイが掛かった時に、ルアーをなくさない為、ルアーを魚の口に残さない為のものです。メバルだけしか掛からないような状況まのであれば、リーダーなしで強度的には問題ありません。
メバル釣りで使うルアー:プラグ
メバル釣りで使うルアーはワームとプラグの2種類です。ワームは通年使うルアーですが、プラグは暖かくなってきたとき限定で、東京湾でいえば3~5月くらいの時期に使用します。「プラグで釣れたらすごい!!」的な風潮がありますが、状況が合えば実はプラグで釣る方が全然簡単。フッキングは良いし、ルアーの使い分けだけでレンジもアクションもコントロールできるので、実はワームで釣るよりプラグで釣る方が簡単なんです。状況が合えば…ですが。
プラグの釣り方
東京湾では、というか僕はですが。使うプラグはミノー、シンキングペンシル、バチプラグ(表層)この3つです。この3つを状況に合わせてセレクトします。使い分けはメバルが捕食しているエサと、メバルのレンジです。
ミノー
使い方に関しては、どのプラグに関してもですがゆっくり巻く、これだけです。ジャークを入れたりとかそういったアクションはメバルはあまり好きではないので、ゆっくり巻くだけ。これが一番釣れると思っています。
ミノーを使う状況は、ベイトがバチ以外の状況で表層より少しレンジが下の時です。特に風が強い状況にミノーは強いと感じています。風が強いとレンジが下がりがちという部分もあるかもしれません。
リップがあるので、プラグの中で深いレンジキープがしやすいミノープラグ。このリップの恩恵はそれ以外にも風や潮に流される状況の中で踏ん張ってくれるというか、抵抗になってくれるので風や潮が強い状況でも釣りがしやすいというメリットもあります。
シンキングペンシル
シンキングペンシル(以下シンペン)は、表層にいるんだけどトップには出きらないくらいのレンジで使用することが多いプラグです。シンペンに限らずですが意外とサイズ感というのはプラグの釣りでは非常に重要です。大きいと食わない、逆に小さいと食わないという風に、ルアーのサイズにはとてもシビアな魚だと思っていますので、同じ種類のプラグでもサイズ違いの物も用意しておくと、対応できる幅が広くなります。
シンペンについても使い方の基本はゆっくりタダ巻きです。シンキングですが個人的に沈めて使う事はありません。リップの抵抗がないのです浮いてきてしまうので、投げてすぐ巻いて釣ります。小さいバチとそれ以外のベイトの時に使用します。
バチプラグ
ベイトがバチの時はすさまじく釣れるバチプラグ。その年のバチの多さにかなり左右されてしまうプラグですが、釣れる時の爆発力はすさまじいです。こちらもサイズには非常にシビアで100mm以上の大きさで160mmくらいまでの大きさのものを使用します。
バチプラグも使い方はゆっくり巻くだけ。ただし、バチプラグは特にデッドスローが良い時が多いプラグです。動いてんの?っていうくらいゆっくり巻くとよく釣れます。普通のプラグは動かないと気づかないのかもしれませんが、バチプラグはデカいので、動かなくても十分気付いてくれます。
プラグのタックル
バチプラグ以外の7センチくらいまでのプラグでしたら、ワームタックルそのままで使用してしまいます。ただしシーバスやクロダイなどのゲストの可能性がプラグの釣りは非常に高くなりますので、リーダーは確実にセットします。
バチプラグタックルに関しては現在僕も模索中です。個人的にはベイトタックルとの相性が非常に良い釣りだと思っているのですが、ロッド、リール、ラインのセッティングがしっかりしたのがわかりましたら、追ってお伝えしたいと思います。