今更ですが私、須江一樹はテイルウォークさんとテスター契約をさせていただいております。（正確な肩書はテスターではなく、違う名前だった気がします）

たびたび「tailwalk開発日記」で、このロッドを使って釣れましたよー！的なものは書かせていただいておりますが、あまりロッド自体について詳しくは書いておりません。

急に、使ったことがあるロッドについては書かなきゃまずいんじゃないか？と、思い立ったので書いてみます。思い付きです(笑)

という事で思い付きの1本目は

SALTYSHAPE DASH TENYA S70ML

長さ：7ft　ルアー：3-12号　ライン：MAX0.8号　定価：18,000円

このロッドは、僕はルアーマゴチの釣りに使用していました。それまでは、ボートシーバスロッドでマゴチ釣りをしていて、さらに使いやすいロッドはないかと探して送ってもらったロッドが、このSALTYSHAPE DASH TENYA S70MLです。定価で20,000円を切るバリューモデルのロッドですが、驚くほど軽量なテンヤロッドでした。

ルアーアクションについて

ソリッドティップモデルのこのロッドは全体的に非常に柔らかいロッドですので、14グラム以下のジグヘッドを使用する際に非常に適したモデルです。テンションフォールをかけている最中のジグヘッドを『持っている』感が非常にわかりやすく、軽いジグヘッドでも明確に底取りができます。

ただ、非常に柔らかいがゆえに巻くだけではティップが入ってしまいジグヘッドが浮き上がりません。ですので、エギングのようにロッドでジャークしてジグヘッドを跳ねさせるか、チョンっと煽って少しティップを曲げた状態でリトリーブする必要があるので、ルアーにアクションを加えるときは少しコツが必要かもしれません。でもすぐ慣れます。

アタリ・感度について

開発に加わっているわけではないので無責任なことは言えませんが、このロッドについては手感度よりも目感度を重視した設計になっていると思います。テンションフォール時にジグヘッドの重みで少しおじぎをしているティップが、着底のタイミングなのに戻ってこない事でアタリが分かったり、着底の時より大きくティップが震えることでアタリがわかったりとティップを注視することでアタリが明確にわかります。

もちろん手に来るアタリもあります。ただアタリがわからなくても、ティップが柔らかいので次の巻き上げで、そのまま巻き合わせ状態になってくれます。

アタリももちろんですが、着底も目で見て判断することが出来ます。風が強い日などは、ラインが風にはらんでしまって、着底を手で感じれない時があります。そんな時でもSSD TENYAはティップの動きで着底を判断することが出来るので、風が強くても釣りを成り立たせることが出来ます。

ファイト時について

魚がかかればバレは非常に少なく、キャッチ率がバツグンに高いロッドです。ロッドがバッドまで曲がる程度にドラグを設定して、向こうが引いたときはドラグがズルズルと出るような設定にすることで、本当にバレにくくなります。ただ、抜き上げは無理なのでランディングネットは必須です。

キャスティングについて

基本的にキャスティングロッドではないので、投げる際は想像以上にロッドが曲がっていることを想定してゆっくりキャスティングしてください。フルキャストをかける必要のない釣りですし、ロッド自体に反発力がないので思いっきり投げても飛距離はあまり変わりません。

元々テンヤ釣りは投げないで落とす釣りです。実はマゴチも、流す船であれば下に落とすだけで釣れてくれます。このロッドは無理矢理飛ばそうとするのではなく、チョイ投げで近距離を攻めるロッドと考えた方が良いかもしれません。

20グラムのジグヘッドまでは使用していますが、使いやすいのは15グラム以下のジグヘッドが投げるにも、動かすにも使用しやすいです。

おススメのセッティング、使い方

リールはセルテートの2500番、ラインはPE0.6号、リーダーはフロロ16lbで主に使用していました。マゴチに0.6号は細いと思われるかもしれませんが、強度的には全く問題ありません。

ちょうど今時期の8月頭の産卵明けて間もない時期は、小さめのマゴチが多くなったり、ルアーへの食いつき？吸い込み？が悪いマゴチが多い時期です。この時期は少し軽めなジグヘッドで釣ると、乗りが良かったり、アタリが多くなると僕は思っています。ロッド本来の使い方は違うかもしれませんが（基本一つテンヤロッドの為）、そんな今時期のフィネスめなルアーマゴチ、マゴチテンヤに『SALTYSHAPE DASH TENYA S70ML』はピッタリな一本だと思います。