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デイバチコンとは日中に行うバチコンアジングのことを指します。デイバチコンの代表的な狙い方はコマセを撒いて集まってきたアジを釣る乗合船のバチコンです。
それに対して、僕たちのようなガイド船で楽しむボートバチコンは障害物周りを攻める釣りです。誘い方や仕掛け自体に大差はありませんが、バチコン自体に魚を寄せる要素はないので、溜まっている場所を見つけるまで移動を繰り返す点が乗合船とボートでは違う点です。
バチコンのタックル

現在の僕のタックルはです↓
ロッド:tailwalk AJIST TZ 64/SL or LIGHTGAMER TZ 66UL
リール:tailwalk SPEAKY 2000HGX
バチコン専用ロッドというものも最近は出ているようですが、それじゃなきゃ釣れないという訳ではないので、基本的には普通のアジングロッドでほとんど対応できます。あとは長すぎないメバルロッド等ライトな竿がベストです。
間違えないで頂きたいのは、重いオモリを使用するからと硬いロッドを選ばないで欲しいという事です。オモリは重いですが、投げるわけではなく落とすだけですのでロッドは柔らかくて大丈夫です。そして釣るのはアジです。アジングのように繊細なアタリを取りに行かなくてはいけないのでアジングロッドの繊細さが必要になります。
リールはロッドに合わせた重量感と、ラインキャパシティが合っていればなんでも問題はありません。個人的な好みでノーマルギアを使っていますが、ハイギアの方が効率的に釣りができるかもしれませんね。
バチコンの仕掛け
まず仕掛けを説明したいと思います。

針orジグヘッド:イチカワフィッシング ムカデ#6 or DUO スナイプヘッドM0.3g
オモリ:ナス型、六角、ホゴオモリの10号くらい
いわゆる逆ダン仕掛けを使用します。バチコンの考案者F-CLOUDの 雲船長が考案されたリグです。
メインラインとリーダーの接続はFGで繋いでいます。近場の20センチくらいまでのアジを釣る場合はサージェンスや電車結びなど簡単な結びでも結束強度的には問題ないように感じますが、場所によってはある程度キャストもするので、やはりFG等の摩擦系ノットがベターです。
捨て糸とリーダーの接続はハーフヒッチを10回くらい繰り返して止めます。こうすることで後から結び目をずらせるので、状況に応じてルアーから接続部までの距離を調整することが出来ます。ハーフヒッチの回数が多いと結び目がずらせなくなりますし、少なすぎると勝手に接続部がズレていってしまうので10回程度がベストです。
沖のデカアジ狙いと近場のアジ狙いの仕掛けの違い

仕掛け自体は沖のデカアジ狙いも、近場のアジ狙いも変わりません。
しかし上の図のラインの太さは近場での20センチ台のアジを狙う場合の太さですので、沖の30センチ以上のアジを狙う場合は糸の太さがまず変わっています。道糸がPE0.6号、リーダーを2.5号程度まで上げます。オモリとの接続に使う捨て糸は4lbのままです。
またオモリの重さも釣れる水深に合わせて重くしていきます。デカアジは比較的30m以上の深場で釣れることが多いので、最低でも15号程度のオモリを使用することが多いです。潮流れが早いとさらに重くする必要があります。

ケースバイケースではありますが、針も狙うサイズで変えていきます。ムカデの#6は基本的に潮流れが少ない時に使用します。近場はほぼ潮流れが緩い場所ばかりですので、近場でのアジングはムカデばかり使用することになります。
潮流れのきつい場所ではスナイプヘッドを使用します。30センチ以上のアジ狙いでSサイズを使用すると針が折れるので、必ずMサイズ以上を使用してください。ジグヘッドのオモリは姿勢を安定させる目的のみの役割ですので最軽量の0.3gオンリーで十分です。
バチコンに使うルアー

僕は現在テトラワークスのバーニー、チョップ、ピピンを使い分けてバチコンを楽しんでいます。使い分けとしてはアジのサイズでまずは使い分けをします。
チョップが一番小さく、バーニーが真ん中、一番大きいサイズがピピンです。これをそのままアジのサイズに当て込みます。簡単にいうと豆アジ狙いがチョップで、尺アジ狙いがピピンということです。
もちろんベイトのサイズ等で、尺アジでもチョップが一番反応が良い時もあります。こればかりは釣りをしてみないとわからないので、まずは狙いのアジのサイズや、居るであろうアジのサイズに合わせたサイズ感のルアーから始めてみるのが定石です。
カラーは?

カラーについても、やはりやってみないとわからないというのが正直なところです。それでも一応の基準が僕の中にはあります。
まずは、潮色に合わせること。緑色っぽい色の潮色をしていたらライムサイダーというような感じです。また日中は比較的グローよりもケイムラの方が安定して釣果が得られる傾向があります。グローが効く時は濁っている時です。
また、シャインマスカットなどの強いカラーはアジがいたら即反応をしてくれる強いカラーではありますが、スレやすいという反面もあります。アジがどこにいるかわからない時などの場所探しでは強いカラーを入れて、アジが見つかったらしらすっこのような弱いカラーでスレないように釣り続けるというセレクトの仕方もあります。

また、同じ場所のアジを釣り続けてスレてしまった場合にカラーを変えると、反応が復活する場合もあります。カラーローテーションして場を持たせるという意味合いです。
バチコンと似た釣りで空サビキで釣るショットガンアジングが挙げられます。バチコンとサビキ釣りとの決定的な違いは、ルアーの形状や大きさ、カラーなどを変えて容易にアジに合わせていくことが出来る点です。
あまり考えを巡らせ過ぎずに、反応がない場合はどんどんとルアーやカラーを変えることで答えに辿り着きます。それがバチコンの楽しみでもあり最大のメリットですので、存分に活かしましょう。
アクションはファーストフォール命

デイバチコンで最初にして最大のチャンスはファーストフォールです。アタリの8割はファーストフォールからの着底の瞬間と言いたいほどファーストフォールでのアタリがとにかく多い釣りがデイバチコンです。
仕組みとしては中層にいるアジがフォール中のルアーに反応してチェイスして、着底の瞬間に口を使うという仕組みです。もちろんフォール中にバイトして止まってしまうバイトもあります。いずれにしてもアジはフォールに非常に反応がいい魚です。
誘いよりもリフォール
もちろんボトムバンプや、リフト&フォール、シェイキングなどのアクションを加えて釣れる時もあります。しかし、やはり最もアタリが多いのはファーストフォールからのファーストアクションです。
つまり、いつまでもアクションで誘い続けるよりは、2、3回アクションさせて食わなかったら一度回収をして投げ直した方がヒットする確率は上がります。何度も何度も水面から落とし直すことがデイバチコンで釣果を出すコツです。