東京湾タイラバにおススメのロッドTAIGAME SSD C69ML/FSL

最近のコロナ禍で世間では釣りブームと言われていますが、その中でも東京湾ではタイラバが大ブーム!!アイランドクルーズでも非常にたくさんのご予約を頂いております。

 

釣りをするとなるともちろん道具を揃えなくてはならないのですが、今回はそんな大ブームのタイラバ専用のタイラバロッドをご紹介します!

 

まずタイラバという釣りについてですが、タイラバを底まで落として10mほど巻き上げて再度落とすの繰り返しで釣りをする非常に簡単な釣りです。初めて釣りをする方でも簡単に始められる釣りでありながら、誰もが知ってる高級魚マダイをはじめとした様々な魚が釣れることが人気の要因になっています。そんな簡単な釣りであればあるほど実は重要になってくるのはタックルです。やることはみんな一緒なのですから、差がつくのはタックルってことになりますよね。

TAIGAME SSD C69ML/FSL

TAIGAME SSDはtailwalkのタイラバロッドシリーズ TAIGAME のスタンダードクラスのロッドです。(上位モデルはTAIGAME TZ)スタンダードクラスといっても実力は十二分。ステンレスフレームのSicリングKガイドをスパイラルセッティングした、フルソリッドブランクスを採用しているタイラバ専用本格モデルです。

 

今回はタイラバロッドが担う役割を説明しながら、僕が今現在メインで使っているロッドTAIGAME SSD C69ML/FSLについてご説明したいと思います。

巻き

まずは巻きです。もちろん巻くという動作自体はリールが行う仕事ですが、巻いている最中のロッドの役割は、水中の情報をアングラー側にしっかり伝えるという役割があります。高感度であればあるほどもちろん水中の情報は伝えられるのですが、個人的にタイラバで最も重要な情報は、そういう高感度がもたらす水中の情報ではなく、リールを巻いたときのハンドルの重さだと思っています。

 

ちなみに感度という部分でいえばTAIGAME SSD C69ML/FSLは決して高感度ではありません。それはスタンダードクラスのロッドだからという訳ではなく、フルソリッドブランクスを使用しているところが大きく起因しています。数多くのメリットを持つフルソリッドブランクスには2つのデメリットがあります。チューブラーに比べて感度が悪く、自重が重いというデメリットです。

 

感度が悪いと書くと、アタリが分からないし、何も感じないと思いがちですがそういうことではありません。魚のアタリはしっかり感じますし、そんなわけありませんが万が一アタリが分からなかったとしてもしなやかなフルソリッドブランクスが仕事をして、オートマチックに魚をかけてファイトまでスムーズに移行してくれる事こそフルソリッドブランクスの最大のメリットではないかと思います。

 

 

自重が重いというデメリットに関してもスパイラルガイドセッティングを施すことで、そのデメリットを軽減しています。よく曲がるベイトロッドは、魚が掛かった時にガイドの数を増やさなければPEラインがブランクタッチしてしまいます。スパイラルガイドセッティングにすることで、ブランクスの下側をラインが通ることになり、ガイドの数を減らしてもブランクスタッチしなくなります。ガイドの数を減らせるのでロッド全体として軽量化が出来るセッティングがスパイラルガイドセッティングです。

 

 

話しは戻って巻きの重さについてです。タイラバを底まで落として巻いてくると当然ですがタイラバの重さを感じながら巻いてくることになります。この重さが分かりにくいロッドは釣れないと思っているのですが、東京湾でメインで使う事の多い60~120gくらいのタイラバの重さを非常に感じやすいのがTAIGAME SSD C69ML/FSLだと思っています。

 

巻きの重さを感じやすいと、何がメリットなのかというとタイラバの潮の噛み具合がよくわかります。この潮の噛み具合がタイラバでタイを釣るうえで非常に重要なファクターだと思っています。単純に潮を噛んでいると重く感じて、潮を噛んでいないと軽く感じるのですが、重さ感じながら巻けるとタイが釣れます。

 

感覚的な話しですが、タイラバを巻いてて「今釣れそう!」と重さで感じます。この重さが分からないロッドは本当に釣りづらいロッドだと僕は思っているので、重さを感じるロッドが釣りやすいロッドという訳です。

 

リールを巻く手の重さなんだから重要なのはリールなんじゃないの?と思うかもしれませんが、ロッドの曲がる量が非常に重要なんです。ロッドは曲がれば曲がる程抵抗が増すので、リールを巻く手が重くなります。柔らかすぎるロッドは常々曲がりすぎるので常々リールを巻く手が重くなってしまいます。結果巻きの重さの変化を感じにくいんです。逆に曲がらないロッドは、波の揺れや巻きのムラを吸収するところがないので、タイラバの軌道にブレが出てしまいます。また硬いロッドはタイのバイトを弾いていしまったり、引きを吸収するところがないのであまりおススメできません。

 

TAIGAME SSD C69ML/FSLは東京湾でメインで使う事の多い60~120gくらいのタイラバを使用した場合に適度な曲がり量で、巻きの重さを非常に感じやすいロッドだと思っています。慣れてくると巻いててタイラバの後ろにタイがついた感じも感じ取ることが出来たりしますよ。

掛ける

最初からフルソリッドブランクスの悪口から始まりましたが、あとは良いことしか言いません(笑)次は掛けるについてです。

 

先述した通り、アタリを勝手に乗せて掛けてくれるしなやかさがフルソリッドブランクスのメリットの一つです。巻きの釣りであるタイラバの釣りは、常にラインテンションの掛かる釣りなのでロッドのしなやかさがバイトが乗るか乗らないかのカギになります。

 

コツコツコツ!とタイのアタリがあっても、バシッと合わせず巻き続ければ、勝手にロッドに魚の重みが乗ってきて、タイが反転した時に勝手にフッキングしてくれる。ロッドが掛けるまでの仕事をオートマチックに行ってくれるのが、フルソリッドブランクスの大きなメリットの一つです。

 

基本あたっても何もせず巻き続ければ乗ってくれるロッドですが、タイがしっかり乗った時点でフッキングをできる方はした方が良いとは思っています。その場合ガンガン巻いてがっつりロッドをバットまで曲げた時点でフッキングしないと、ロッドがしなやか過ぎてフッキングパワーまでも吸収してしまうので注意です。フッキングしたい方はドラグ設定値も強めでお願いします。ガンガン巻いてロッド曲げてる最中にドラグ弱いと曲がる前にドラグ効いてラインが出てっちゃうので(笑)

ファイトする

掛けた後はファイトです。ここもフルソリッドブランクスの良さが活きてきます。

 

タイの引きは良く「叩く」と言われています。ロッドを見ているとよくわかるのですが、確かにパパパパパ!とロッドが叩くような引き方をします。実はこの引き方非常にバレやすい引き方でもあります。

 

叩くという事はテンションが抜ける瞬間があるからこそ叩いてしまうという事です。このテンションが抜けた時がバレやすい瞬間なのですが、フルソリッドブランクスはブランクス全体が曲がってくれるため、曲がりのストロークが大きく、タイの叩く引きに対しても常にテンションをかけ続けて、バラシを軽減しつつ、ロッドのリフトパワーで勝手に魚を上げてきます。使ってみるとわかります。この絶対に逃げられない感(笑)

 

掛けた後ただただテンションが抜けないように、ロッドを水平近くで構えながら巻き続けるだけでバレないで勝手にロッドが仕事をしてくれる。フルソリッドブランクスの最大のメリットかもしれません。

ロッドが勝手に仕事をしてくれるロッド

スタンダードクラスのロッドなので「それなりのロッド」と思われがちですが、TAIGAME SSD C69ML/FSL本当に東京湾で使える必要十分なロッドです。いろいろな釣りを楽しむ方、最近釣りを始めた方など、ハイエンドクラスには手が出せないけど買って後悔するようなロッドは買いたくないという方に非常におススメのロッドです。東京湾のタイラバゲームに是非!ちなみにこのタイはお客さんにロッド貸してあげたら釣られてしまった4.7キロ!!すごいうれしいけどなんかちょっとくやしい!!(笑)