コノフラット195Fに必要なタックル

コノフラット195Fに必要なタックル

正直なところどんなタックルでも動かせるのであれば問題ないと思う部分もあるのですが、実際突き詰めていくと結局これじゃないと動かせないというのがコノフラットをアクションさせるのに必要なタックルというものだと考えています。まずボートシーバスガイドとしてコノフラット195Fの釣りに適したタックルをご紹介します。どんなタックルでも問題ないと言いつつ、実際のところ個人的にはコレしかないと思っているタックルです。

 


ロッド:tailwalk  BOATGAMERSSD C610XXH

リール:tailwalk  WIDEBASAL81R

ライン:VARIVAS アバニ キャスティングPE SMP[スーパーマックスパワー]X8 5号 +VARIVAS ショックリーダー [ナイロン]50lb


僕の使用しているタックルです。こちらをご覧になって指名買いしていただけるのがもちろん一番嬉しいのですが、お好きなメーカー等もあると思いますので、何が重要かをお伝えします。

ロッド

短いロッドが疲れない、使いやすい

まずロッドですが、7フィート以下のグリップが短めで硬めのビッグベイトロッドがコノフラットの釣りに適しています。

 

7フィート以下の短いロッドがおすすめの理由は、疲労と釣りのしやすさからです。コノフラットの釣りは1日中ジャーキングを繰り返す釣りです。その為ロッドが長いとジャーキングが辛くなってしまい、疲れて一日中ジャークをすることが難しくなってしまいます。経験上7フィートから突然辛くなる感覚があるので7フィート以下としています。

 

また東京湾を含め、多くのガイド船の船は和船タイプの船が多いです。和船は自分が立っている位置が水面に近い事が特徴の船です。コノフラットは主に下方向にジャークするので、下にジャークすると長いロッドでは水面を叩いてしまいます。やるとわかりますが、水面を叩くのはかなりアクションをしていてストレスです。同じくグリップが長いロッドはロッドアクションのたびにウェアの脇付近にグリップエンドが引っかかります。これもかなりストレスを感じます。その為グリップ短めの7フィート以下のロッドをお勧めしています。

 

短いロッドのデメリットで言えば飛距離が考えられますが、コノフラット195Fは84gもあるジョイントなしのワンボディのルアーです。もちろん飛距離が出るに越したことはありませんが、ボートシーバスでは魚のいる場所で釣りをする為、オカッパリほど飛距離を必要としません。7フィート以下でも実釣に十分な飛距離を飛ばす事ができます。

硬いロッドが必要

硬さは硬めのロッドがオススメです。ただ硬さについては表現が非常に難しいです。というのもHとかXHというパワー表記には明確な基準がないので、正確な硬さというものを伝えることが出来ない為です。硬いHもあれば柔らかいXHもあってしまうので、一概にXHが良いよなどとは言えないのです。付け加えますとMAX100gまで投げれます的な表記もあてになりません。

 

結局のところビッグベイトロッドは手に取って曲げてみての硬さで選んで頂きたいのですが、僕はコノフラット195FにはBOATGAMERSSD C610XXHばかり使っています。コノフラット195Fを動かすのに本当にちょうどいい硬さです。

 

コノフラット195Fをキレ良くダートさせる為には、ロッドの硬さが必要です。柔らかいロッドだとロッドアクションで加える力がロッドが曲がってしまうことで吸収されてしまい、ダートする距離が極端に狭くなってしまいます。硬めのロッドならロッドアクションで加えた力がロッドに吸収されず、そのままルアーに伝わるのでコノフラットが切れ良くアクションさせることができます。

 

ただ硬ければ硬いほど良いかというとそういう訳ではありません。硬すぎるとコノフラットを弾いてダートさせる事は容易になるのですが、ルアーに潮を噛ませる事が難しくなり結果コノフラットを潜らせる事が難しくなります。難しくなるというよりは繊細な力加減が必要になるという表現になります。まとめるとコノフラットやビッグバンディットに代表されるジャークベイトというカテゴリのルアーは、それぞれに適した硬さのロッドが必要という事です。そのコノフラット195Fに対して硬さがちょうど良いロッドというのがBOATGAMERSSD C610XXHという事です。

 

硬いロッドの方が、フックを確実に貫通させることができる為バラシも少なくなるという効果もあります。

リール

早いリール

コノフラット195Fのアクションに必要なリールはハンドル1回転あたり1m程度の巻き取り量があり、PE5号を150m程度巻ける大型のリールです。

 

コノフラットを動かす為には、ハンドル1回転あたり1m程度のハイスピードのリールが必須です。コノフラットの基本アクションはジャーキングによるダートアクションですが、ダートをさせる為にはラインスラッグを出したジャーキングが必要となります。

 

このラインスラッグですが、巻き取り量が少ないリールだとラインスラッグ出しながらルアーを弾くことが出来ません。つまりコノフラットをダートさせる事が出来ないという事です。一巻き1mくらいあるとラインスラッグを十分出す事ができるので、切れ良くコノフラットをダートさせる事が出来ます。このキレが出せるか出せないかで釣果に雲泥の差が出ます。端的にいうとキレのあるダートの方がコノフラットは釣れる事が多いので、リールが早いと釣れるようになるという事です。

 

また、早さの差は風が吹いた時に特に差が現れます。風で船が流されると船とルアーが近づいていってしまうので、ラインスラッグを作るために余計に巻き取り量が必要になってしまう為です。風が吹いてもキレのいいダートアクションをする為に、ハンドル1回転あたり1m程度の早さが必要なのです。

大きいリール

一般的なリールの番手で300番以上の大きいリールがコノフラットの釣りには適しています。まずは糸巻き量ですがPE5号を150m程度巻ける糸巻き量が必要です。

 

これは単純に実釣において必要量という部分もありますが、これだけの糸巻き量が確保できるということはスプール径も大きくなります。コノフラットの釣りに限らずビッグベイトのようなウェイトが重いルアーを投げる釣りではスプール径が大きい方がバックラッシュがしづらくなります。

 

僕が使っているワイドバサルCA81はスプール径が39mmあり、キャスティング時に回りすぎないのでバックラッシュが少なく快適にコノフラットをキャスティングする事ができます。飛距離もスプール径が投げるルアーウェイトにあっている方が飛ぶので、小さいリールで投げるより飛距離も出ます。また小さいリールで早いリールとなると、自動的にギア比が非常に高くなります。ギア比が高くなると比例してパワーがなくなるので、ファイト中のバレに繋がってしまいます。ギア比は8ギア程度までが実用的です。

 

15000円を切る定価で、パワー、糸巻き量十分、ハンドル1回転99センチなのでtailwalkのWIDE BASAL CA81はコノフラットはもちろんビッグベイトシーバス全般にオススメ出来るリールです。ちなみにパワーが必要だからと言ってパワーハンドルタイプのVTの方は選ばないでください。長すぎるハンドルはアクションがしづらく、釣りにならなくなります。

ライン

メインラインはPEライン一択です。ジャークを繰り返すコノフラットの釣りはモノフィラメントラインではジャークのたびにラインが伸びてしまってうまく力が伝わりません。太さについては冒頭のオススメでは5号となっていますが実際は3〜6号程度ならどの太さでも大丈夫です。ただし3号はバックラッシュ時にラインブレイクする恐れがあります。

 

太すぎるとキャスティング時にスプールが細くなり、飛ばした先での巻き取り量が少なくなってしまいます。それを考えると4号か5号あたりがストレスなく使用できる太さだと考えオススメでは5号をオススメしています。

 

ちなみにバックラッシュしやすいPEラインというものも存在します。アバニ キャスティングPE SMP[スーパーマックスパワー]X8はバックラッシュがしづらいラインですので、私はこのラインをオススメしています。

 

リーダーについてはベイトタックルを使用するのであればフロロでもナイロンでも問題ないと思いますが、結束強度やクッション性、ライントラブル回避の観点からナイロンを選択します。太さについても40〜100lbまで使用しましたが、特に問題なくどの太さでも釣れました。細すぎるとバックラッシュ時に切れてしまったり、太すぎると結び目がガイドに詰まる現象が出てきてしまうので50lb程度が無難だと思い50lbを使用しています。