BOATGAMER SSDのNEWアイテム!ジャイアントベイト用ロッドC610XXH

tailwalkのボートシーバス用ロッドBOATGAMER SSDシリーズに、新たにプロパーモデルとして3アイテム、15周年アニバーサリーモデルとして1アイテムが追加になりました。ジャイアントベイト用ロッドC610XXH、スピニングビッグベイト用ロッドS65XH、グラスコンポジットモデルS65M/Gこの3つがプロパーアイテム、15周年アニバーサリーモデルとしてS70MHが追加になります。

 

今回は新たに追加になった計4つのモデルの中のプロパーモデルの中からC610XXHについてお伝えします。

C610XXHはジャイアントベイト向けロッド

C610XXHは昨今ブームとなっている東京湾ボートシーバスのコノシロパターン向けのロッドで、特にジャイアントベイトと呼ばれるビッグベイトよりもさらに大型のルアー向けに作られたロッドです。どこからがジャイアントベイトなの?という明確な基準はないと思いますが、最低でも20センチ100g以上のルアーをジャイアントベイトとして僕の中ではカテゴライズしています。

 

 

ジャイアントベイトと一言に言っても様々なルアーがあります。大きく分けるとスイムベイト系とトップウォーター、この二つのルアーですが、この二つは同じジャイアントベイトでもロッドに求められる特性に違いがあります。

 

スイムベイトについてはまずほとんどのルアーがジョイントベイトです。20センチ以上の大きすぎるジョイントベイトについては、空気抵抗面で不利になるのでなるべく飛距離を出したいと考えた時にレングスは長めのものが求められます。また、リトリーブ中のバイトが多い釣りですので、バイトに対して乗りがいい柔軟性も求められます。

 

トップウォーターについては、ルアーにジョイントがなく空気抵抗面で有利となる為、飛距離よりもロッドアクションによる疲れの軽減と、ティップが水面を叩かない為のレングスの短さと、アクションをつける際に入力した力をそのまま伝える、ある程度の硬さが求められます。

 

 

このロッドに求められる性能が完全に相反しているこの二つのカテゴリーのルアーを共に快適に使用する事ができ、さらにBOATGAMER SSDシリーズ共通のコンセプトとしての、よく曲がって投げやすい、かけやすい、バレにくい、というコンセプトを高次元で達成したロッドがC610XXHです。

C610XXHの性能

まずこだわったのはレングスです。6’10というレングスは、20センチ以上の大きなスイムベイトの飛距離を殺すことなくぶっ飛ばし、さらにトップウォーターやジャークベイトなどのロッドアクションを多用するルアーでも疲労感を最低限に、かつロッドアクション時にロッドが水面を叩きづらいくらいの絶妙なレングスです。

 

個人的には7ft台になると、ロッドアクションをした時に手が辛くなる度合いが格段に上がってしまうので、7ft台にはしたくないという思いがありました。

 

ロッドアクション時に水面を叩いてしまう部分については、実際のところ乗る船や釣り座によっても違いますし、使う人の身長によっても使いやすいロッドというのは変わってしまいます。僕は自分がよく乗る船であり、東京湾をはじめとした各地のガイド船に多い釣り座の低い和船タイプで使いやすいように、レングスをなるべく短くしたいと考えから6’10というレングスに決定しました。

 

硬さについてはXXHというほど硬くはありません。スイムベイトでのバイトを弾くことなく乗せる為、さらににかけた魚をバラす事なくランディングする為に、しっかりと曲がってくれることをコンセプトとしているためです。また必要以上のパワーを持たせることで、ブランクスが太くなってしまい重くなってしまいますので、軽量化という部分でも無駄なパワーを持たせたくありませんでした。

 

BOATGAMER SSDシリーズのしっかり曲げて飛ばすというコンセプトは、このC610XXHのみ少しニュアンスが違い、曲がりすぎない事でキレイに飛ばせるというコンセプトになっています。他のラインナップについては投げるルアーのウェイトが軽い為、ロッドの反発力でルアーを飛ばすことを考えてしっかり曲がるように考えてあります。しかしC610XXHについては、そもそも重すぎるルアーを飛ばす為、反発力を使って投げるイメージではなく遠心力を使って投げるイメージでルアーを飛ばします。その為、あまり曲がりすぎてしまうと遠心力で飛ばすための力がロッドに吸収されてしまいうまく飛ばせなくなってしまうので、適度な張りを持たせて、遠心力を殺さずキレイにジャイアントベイトを飛ばせるようなテーパーになっています。

C65XHとの使い分け

BOATGAMER SSDシリーズには今回発売されたC610XXHの他に、既存のラインナップの中にC65XHというビッグベイトロッドがあります。まず、東京湾のコノシロパターンでの基本的なビッグベイトの釣りを楽しむのであればC65XHをオススメします。C65XHは非常に汎用性の高いロッドで、東京湾ボートシーバスビッグベイトの釣りで必要なルアーのほとんどをカバーしたロッドです。まず東京湾のビッグベイトの釣りに一本欲しいという事であれば、C65XHが断然オススメです。

ウェイト別・狙っているシーバスのサイズでの使い分け

C610XXHはジャイアントベイト用ロッドですのでC65XHでは重すぎると感じるルアーに対して適したロッドです。単純にC65XHとC610XXHのスペックを比較すると、90gまではC65XH、90g以上がC610XXHとなりますが、実際のところもう少し重いところまでC65XHで投げることも動かすことも可能です。(自己責任でお願いします)

 

 

100g以上のビッグベイトをC65XHで投げると曲がりすぎてあまり飛距離が出ませんし、アクションをつける際にもティップが少しルアーの重さに負ける部分があるので、その分少しアクションをつけるのに力が必要になります。C610XXHで100g以上のルアーを投げると、C65XHに比べて飛距離は伸びるし、ルアーの重さにティップが負けないので、アクションのつけやすさもコントロール性もやはりC610XXHに軍配が上がります。

 

それでも短いレングスが生む軽快さはC65XHのほうが上なので、トップウォーターのみを動かし続けるという事であれば、100g以上のルアーでもC65XHを選択するケースもあると思います。逆に飛距離重視ということであればC610XXHが有効になります。

 

また、狙っているシーバスのサイズ感でも使い分ける事が可能です。C65XHはスムーズなベンディングでフッコサイズからランカークラスのシーバスまで全てのサイズのシーバスをターゲットとすることを可能としています。対してC610XXHは最低70センチ以上のシーバスをターゲットとしていますので、フッコクラスも混じっているようであればC65XHを選択してもいいと思います。

 

さらにレングスでの使い分けも可能です。先述した通り、使いやすいロッドのレングスというのは乗っている船に大きく左右されます。足場の高い船でC65XHは正直使いづらいので、足場の高い船や釣り座で釣りをする場合はC610XXHを使用するという選択肢もあります。

 

ジャイアントベイト用ロッドのC610XXHですが、ジャイアントベイトはもちろん、C65XHと合わせて使い分けることで、ルアーウェイト以外の使い分けも広がり、東京湾コノシロパターンをより一層楽しむ事ができます。

 

ジャイアントベイト用ロッドとして、ロングレングスのビッグベイト用ロッドとしてC610XXHぜひ使ってみてください。