ついに発売!シーバス専用ジャークベイト【コノフラット195F】

KONO FLAT 195Fとは

今季DUOさんから発売される新作ビッグベイト。その名も 【KONO FLAT 195F】

 

主にコノシロパターンに使うジャークベイトというカテゴリーのルアーです。

 

ROUGH TRAIL KONO FLAT 195F

基本的なところはDUOさんのHPに書いてありますので、まずはそちらを御覧ください。

 

こちらのルアーはだいぶ開発に携わらせていただいたので、僕の方としてはHPに書いてない開発の経緯というか、目指したものがなにかという部分を含めてお伝えしたいと思います。

 

まずジャークベイトというカテゴリーのルアーは、一般的ではないものの実は各社発売されております。本来パイクなどを狙うためのルアーなので海外メーカー製が多いです。代表的なもので言えばハスキージャークや、ビッグバンディットです。これらのルアーは3〜4年前くらいから東京湾ボートシーバスで火が付いて、今やコノシロパターンにおいてなくてはならないルアーとなりました。

 

 

その数あるジャークベイトの中でも、圧倒的な釣果と知名度を誇るのが、皆さんご存知ビッグバンディットです。言わなくたってわかることなのであえていいますが、いかにビッグバンディットを超えるジャークベイトを作ることができるか。これがコノフラットに課せられた至上命題でした。

 

そのことについては先月発売のシーバスライフ秋号に、DUO安達社長のインタビューが掲載されていますのでぜひご覧ください。開発者側の裏話というか苦悩が赤裸々に語られていて本当に面白い内容だと思います。僕としては、たかだかモニターの意見をしっかり反映して更に具現化してくれるDUOさんの開発力には今回驚かされるばかりでした。「いやそれ無理だろ」って思うことを曖昧に伝えても全部ちゃんと形になって出来てくるっていう。驚きです。

 

加えて、安達社長も仰ってますのであえて言いますが、ビッグバンディットの優秀さにも改めて気づきました。ビッグバンディットはすごいルアーです。ですがやはりシーバス用ではありません。

 

コノシロパターン専用のシーバス用ジャークベイト コノフラット195F。こちらの特徴についてお伝えさせていただきます。

アクション

アクションについてはまずこちらを御覧ください。

こちらでは代表的なアクションをお伝えしています。ダートアクション、スラロームアクション、更にトップウォーターとしても使えるコノフラットですが、基本的にはジャークベイトですのでジャークしたときのダートアクションに僕としてはこだわりました。

 

僕が求めた理想のダートアクションとしては

 

①レンジコントロールがしやすい

②左右へのダート幅が広い

③手前に来にくいダート

④アクションがしやすい(エラーしにくい)

⑤不安定な平打ち

 

この5つです。別の機会に詳しく説明しますが、この5つの要素は相反する要素というか、あちらを立てればこちらが立たず的な要素が含まれています。これをどう実現するか、どうバランスを取るかがコノフラット195Fを作るにあたって非常に悩んだ部分でした。

レンジコントロールがしやすい

コノシロパターンは非常に派手なゲームですので、大味な釣りに思われがちです。しかし、その実非常に繊細なゲームで、特にルアーのレンジについては本当に細かく、表層に近づけば近づくほどセンチ単位でシーバスの反応が変わってきます。

 

コノフラット195Fは、レンジコントロールをアングラー側で容易にコントロールできるような設定にしており、その日シーバスが反応するレンジでルアーをアクションさせることができます。

 

潜航深度は最大で70〜80センチくらいです。この範囲の中でレンジコントロールが可能です。それだけしか潜らないの?と思うかもしれませんが、ジャークベイトとしてはかなり潜る方だと思っています。ちなみにこれ以上潜るセッティングにするとそもそもアクションが悪くなる、という理由から最大で70〜80センチくらいの潜航深度にしています。

 

レンジコントロールしやすいというのは、言い換えると潜らせやすいということです。ダートアクションを繰り返し、途中でストップ。ふわ~っと浮き上がってくる最中にドカン!とバイト。最も基本的で最もバイトが出しやすいジャークベイトのこのアクションを、より簡単にやりやすくするためにコノフラット195Fは潜らせやすくセッティングしてあります。

 

潜らせやすくしたことで、ジャークの力加減で潜らせ加減を調整することができるようになり、結果としてレンジコントロールが容易になったというのが正しいかもしれません。コノフラット195Fはトップウォーターとしても使えますが、潜らせやすくレンジコントロールがしやすいルアーになっています。

左右へのダート幅が広い

基本的にはダート幅が広いほど魚を引きつける、魚を呼んでこれるのがダートというアクションの特徴です。しかし、ダート幅が広ければ広いほど釣れるというほど単純なものでもなく、ペタペタとヒラを左右に打つだけくらいのダート幅が最も釣れる日もありますし、ダート幅が広くなるほどにミスバイトも増えてしまうという側面もあります。

 

 

しかし、ダート幅が広いほどに釣れることが多いことも事実で、やはりコノフラット195Fを作るにおいて、なるべく広いダートが可能なルアーにしたいという思いがありました。

 

その為、コノフラット195Fは左右へのダート幅が広くダートするように設定されており、その最大ダート幅の中で、ダート幅をアングラー側でコントロールできるように設定してあります。ダート幅が小さい方が釣れるのか、大きいほうが釣れるのか、当日のシーバスの活性に合わせて、ダート幅をコントロールすることができます。

手前に来にくいダート

なるべく手前に来ない(アングラー側に寄ってこない)ダートというのにもこだわりました。手前に来ないということは横にダートするということです。横へ横へダートするアクションは、最もバイトを引き出せるアクションです。

 

 

ダートアクションは回数を重ねることで多くの魚に長時間アピールする事ができます。しかし、ダートさせるたびにアングラー側に寄ってきてしまうルアーはあまり釣れません。これはアクションの質的な部分もありますが、手前に寄ってきてしまうことで、1キャスト内でのアピールすることができるダートの回数が減ってしまうからという理由もあります。

 

なるべく手前に来ないで横へ横へダートして、1キャストで何度も何度もシーバスへアピールできる方が釣れる可能性がより高まる為、コノフラット195Fでは手前に来にくいダートにこだわりました。これはロッドのジャークする力をなるべく横の方向への力に変換することになるので、結果としてダートする幅を広げるということにも繋がりました。

アクションがしやすい(エラーしにくい)

ジャークベイトによるダートアクションは正直難易度が低いというアクションではありませんが、その中でもダートアクションが極力しやすいようなセッティングにしてあります。ジャークベイト初心者の方は、まずコノフラット195Fを是非使ってほしいです。

 

初心者の方に向けてというのもありますが、加えて上級者の方でもどうしても起きてしまうアクション中のエラー。右左とダートしてる最中にコケちゃう感じのアレです。あのエラーアクションも極力少なくなるようにしています。エラーアクションをしてしまったがためにシーバスに見切られてしまった、というもったいないバイトの逃し方を極力少なくしたいという思いからです。

 

また、アクション中についてもキャスト時についてもそうなのですがなるべく軽く、辛くならないようにという部分にもこだわりました。正直ジャークベイトを1日動かし続けるのは中々に重労働です。そうなると、釣れてるのに疲れて投げたくないという現象が起きます。コノシロパターンビッグベイトあるあるですが、これが本当にもったいない。

 

そこで疲れにくいというのもルアーの非常に重要な性能だと思い、投げる時に辛くならないようにウェイト的な軽さにも、アクション的な軽さも実現しています。

不安定な平打ち

ダートした時にルアーがヒラを打つことで魚への視覚的なアピールと、下へ向けての波動をアピールすることができるので、ヒラ打ちは非常にジャークベイトにとって重要なアクションです。

 

特にヒラ打ちに関してはビラビラとヒラを打つというか、不安定感のあるきらめきがシーバスに強烈にアピールしてくれます。コノフラット195Fはダート時に不安定にビラビラとヒラを打ってシーバスに強烈にアピールします。動かしやすさと、潜りやすさとの両立が非常に難しかったのですが、高い次元で両立できたと思っています。

 

ルアー全般においてそうだと思っていますが、アングラー側がアクションさせて起きる受動的なアクションと、ルアー自体がルアーの力で勝手に動く能動的なアクション、この2つがあると釣れるルアーになると思っています。

 

コノフラット195Fにおいて受動的なアクションはダートアクションです。ビラビラヒラ打ちは能動的なアクションです。能動的アクションは、特に魚がルアーを発見補足してからの捕食スイッチを入れてくれる役目を担っています。

 

ダートアクションで追尾してきたシーバスが、ヒラ打ちアクションにたまらずバクン!釣れそー!(笑)

使いやすくて釣れるジャークベイト【コノフラット195F】

シーバス専用、コノシロパターン専用の使いやすくて釣りやすいジャークベイトがコノフラット195Fです。

 

僕の方では特に、動かしやすく更に釣れるダートアクションにこだわりました。クレンスイベルスイベル採用でバレにくいという見た目にわかりやすい特徴の部分はもちろんですが、店頭では見ることの出来ないアクションの部分に徹底的に拘ったルアーです。

 

偉そうに色々書きましたが、実際僕の支離滅裂なリクエストを具現化したのはDUOさんの技術力です。本当にすごいと感じました。また、安達社長自ら東京湾に足を運んでいただき、何度もテストを繰り返す中で出来上がったルアーですので、このルアーにおけるコノシロパターンの釣果には絶対の自信があります。間違いなく釣れるルアー、コノフラット195Fを是非今年のコノシロパターンで体験して見てください。